やっぱり「寝る子は風邪をひかない」は正しかった

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昔から「寝る子は風邪をひかない」とか「風邪をひいたら寝るのがいちばん」といわれる。睡眠が風邪の予防にはいいことは何となくわかるが、改めて睡眠の効果を大々的に検証した研究がまとまった。

米カリフォルニア大学のエリック・プラター助教授らのチームが、米医師会誌「JAMA Internal Medicine」(電子版)の2016年4月11日号に発表した。

インフルエンザや肺炎にもかかりやすくなる

風邪の原因は80〜90%がウイルスで、風邪を引き起こすウイルスは200種以上いるといわれる。風邪は感染症の1種である。

研究チームは、風邪の発症と睡眠時間との関連を調べるため、2005〜2012年の間に米国健康栄養調査に登録された約2万3000人(平均年齢46歳)のデータを使った。そして、調査時点から過去1か月にさかのぼり睡眠時間を調べ、その1か月間に風邪にかかったかどうかを検証した。

すると、睡眠時間の平均が5時間以内の人は、7〜8時間以上の人に比べ、風邪にかかる率が28%高かった。また、風邪とよく似た症状を出す感染症にインフルエンザや肺炎、耳感染症などがある。それらの感染症にかかったかどうかも調べると、睡眠時間が5時間以内の人は、7〜8時間以上の人に比べ、発症した率が80%以上も高かった。特に睡眠障害になると、風邪を含めた感染症全体の発症率が2倍以上に高まったという。

この結果について、プラター助教授は「睡眠不足になると、なぜ風邪にかかりやすくなるのかは不明ですが、感染症と戦う白血球であるT細胞の働きが鈍くなることがわかっています」と語っている。