1966年の放送開始から今年で50週年を迎える『笑点』。これを記念して、4月27日から日本橋高島屋で「笑点 放送50周年特別記念展」が開催されている。


“あの座布団”に座れる!


中に入ると巨大な歌丸師匠がお出迎え。その周りをぐるりと取り囲むのは、笑点50年史が書かれた屏風。座布団10枚獲得した際の豪華賞品全て記録されている。2000年に歌丸師匠が「写真集が出版できる」権を獲得し、その時に撮影した女装写真までバッチリ載ってます。


「歴代演芸出演者一覧」も圧巻。出演回数トップ10では、マギー司郎が49回で1位。2位ナポレンズ(47回)の写真はお馴染みの「頭グルグル」。なかには伊丹十三や水木しげる、グループ魂など演芸には珍しい名前も。1997年に『ウリナリ!』メンバーが笑点に登場したときのコントユニット、シニアジュニア(内村・ウド)とザ・レスラーズ(南原・濱口・勝俣)までちゃんと載っている。


体験コーナーでは“あの座布団”に座れるコーナーも。よく見るとこの笑点の座布団、正方形じゃなくて長方形。展示の説明によると、正方形の座布団では多くの枚数を重ねた時に偏って座りがちになるそう。長年の経験から「形」「大きさ」「重さ」全てが絶妙になるよう導き出されたのが、現在の「長方形の座布団」なのだ。ちなみに、舞台袖には出演者6人×10枚=60枚の座布団がちゃんと用意されているとのこと。


他にも、大喜利で使った“かぶりもの”の展示、歴代チャリティーカレンダーの一覧、回答者時代の歌丸師匠の着物(本物)などなど、笑点ファンならしばらくここで滞在したくなる充実の内容だ。


木久扇師匠「機転が利くのはあたくしだけ」


初日に行われたオープニングセレモニーには、スペシャルゲストに林家木久扇師匠が登場。笑点メンバーになって今年で47年目、出演回数は2300回以上にもなる。

「ですからジョークをね。わたくし答えの中で2万回以上言ってんですよ。もうね、そんなにね、人間って面白いことばっかり言えないんですよね。2つか3つですからね。9つ10になりますと頭のなかが真っ白になります」


木久扇師匠が笑点で一番印象に残っているのは「サンフランシスコロケ」。現地で大喜利をやったときに、持ちネタの「いやんばかん」を歌った。

「あれはあの、“セントルイス・ブルース”っていう向こうの曲をベースにしているんで、受けるんじゃないかなと。そうしたら、日本語がわかる白人のお客さんが随分いらっしゃいまして、えー、大盛り上がりになりましてね、プロデューサーから褒められまして、あぁいう、機転が利くのはあたくしだけでございまして、他のメンバーはボーッとしておりました」

大喜利ではどちらかというと、木久扇師匠のほうがボーッとしているイメージがあり、大ボケ役を引き受けることが多い。しかし木久扇師匠、むやみにボケているわけではなく、ちゃんと「振り」があるのだそうだ。

「見てていただくとわかるんですけども、ま、いろんな答え、いい答え、うまい答えが続きます。そうすると、それはそれでいいんですけれども、シーンとなるんですよ。面白くなくなるという前兆なんですね。それが恐いんで、パッと歌丸さんがあたくしを指すんです。あたくし、持ち上げ役でございまして、とてつもないことを言わなくちゃいけないんですよ。だから急に立ち上がったり隣の人を叩いたり。もう、阿吽というか、まぁ47年目ですから」

うまい答えの連続で弛緩してしまった空気を、木久扇師匠はその大ボケで切り裂いてしまう。長年共にした仲間たちとの阿吽の呼吸で、笑点の舞台は出来ているのだ。


最後に師匠、PRをお願いします。

「物販をしつらえてあるコーナーがありまして、江戸切子のグラスとか、思いがけないものがあって。あたくしも買おう買おうと思って。(入場が)無料だとね、いいかげんに入ってきていいかげんに出て行くんですよ。なんか買って応援するとか。そういうことをしていただきたいと思っております」

「人っていうのはだいたいね、7000円以上持っているものなんです。その半分は使わせようと思ってね。えー、宣伝をしております。あたくしの座右の銘が「入金」でございます」

『笑点 放送50週年特別記念展』は日本橋高島屋8Fホールで2016年4月26日〜5月9日まで開催。入場は無料。今後、京都・横浜・大阪の高島屋でも開催が予定されている。
(井上マサキ)