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fossBytesに4月22日(米国時間)に掲載された記事「A Battery That Never Dies - An "Accident" Invents Nanowire-based Battery Material」が、カリフォルニア大学の研究者が数十万回充電が可能で、繰り返し充電しても電圧や放電容量が変化しない新しいバッテリ素材を開発したと伝えた。現在主流のリチウムイオン・バッテリーは、繰り返し充電することで電圧や放電容量が低下して製品としての寿命を向かえるが、こうした状況を変えることにつながる技術の発見として注目されている。

ナノワイヤ素材を使用したバッテリーはこれまでにすでに開発されているが、繰り返し充電することでの疲弊が大きく、既存のリチウムイオン・バッテリーよりも寿命が短いという問題があった。今回、研究者らは二酸化マンガンでコーティングした金のナノワイヤをプレキシグラスに類似した電解質ゲルで覆ったバッテリを開発し、3カ月にわたって20万回繰り返し充電を繰り返したが、電圧や放電容量などに変化が見られなかったと説明している。電解質ゲルを使用しなかった場合は4000回ほどの充電で寿命を迎えたとしており、電解質ゲルが大きな進展をもたらしたとしている。

開発されたバッテリーは偶然開発されたものだと説明がある。今回開発されたバッテリーには金が使われているため、このまま製品化した場合は現在のリチウムイオン・バッテリーよりも価格が高くなる可能性が高く、製品としての展開は期待しにくい。金以外の素材を使って同様の効果が発見された場合、新しいバッテリー素材として一般に普及する可能性がある。

(後藤大地)