BBQでは食中毒に注意(shutterstock.com)

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 いよいよGW突入で首都圏近郊のバーベキュー場は満員御礼必至だ。日本バーベキュー協会の概算では、国内のBBQ(バーベキュー)人口は約4500万人、3人に1人がBBQ民瓩覆鵑世箸。

 お隣組の家族同士ならば「ご近所の絆の確認」、独身者なら「建前の効く合コン」として定着したBBQ。「そもそもはハイチ語で『肉を炙る木製台』を意味するが、それがスペインに入って......」云々の蘊蓄系男子が多いのも、このジャンルの特徴だ。リア充願望の婚活派が急増し、折からのアウトドア過熱現象が追い風となって、今後ますます祭日のBBQ場確保は難儀さを増すと想像に難くない。

男子が肉を切り女子が野菜を切るお約束

 なぜか、男子が火の管理と肉の差配を担当し、野菜は女子が切る、という暗黙の役割分担性を指摘するウォッチャーの声もある。あるいは男どもの「オレ意外とワイルド&アピール」の安易なプレゼン場にもなっている。いずれにせよ、中途半端な自然環境を背景に「親睦」を計る不思議な空間が成立する。若い男女であればお互いの人間観察の絶好の機会だ。

 段取リストとしての仕切り能力や機転力など、ふだんはあまり見せない潜在的個性を発揮してBBQで株をあげる男性がいる。一方、口先だけで一向に動かないお調子者の仮面が剥がれたりする。

 BBQの大原則は「立つ鳥跡を濁さず」の規則順守と、トラブル・ゼロの完璧な危機管理。くどすぎる蘊蓄系男子よりも「失敗の本質」を知りぬき、安全なBBQ日和を仕切れてこそのオトコ冥利だろう。

バーベキューをする際に注意すべきことはこれ!

 そんなBBQ美学を血肉化したい男性陣に(もちろん女性陣も)ぜひ、参照いただきたいのが消費者庁が昨夏公表した『バーベキューをする際に注意すべきこと』という注意喚起の事項集だ。

 同庁がBBQの危害要因を把握するために行なった調査結果では、過去に自分や家族などの参加者を「食中毒にしてしまうかもしれないと思った」経験回答者が17.3%いた。実際にBBQで食べたものが原因で「体調を悪くしたことがある」と思う人も6.6%を数えた。

 BBQ盛況となるこれから季節(7〜9月)は、10〜12月期に比べて「細菌性食中毒が約2倍発生しています!」と消費庁。事実、平成24〜26年の3年間で前者の季節が476件、後者の時期が245件の細菌性食中毒件数だったという(厚生労働省食中毒統計より)。
訳知り顔のBBQ奉行にご注意!

 肉などの食材は調理直前までクーラーボックスや保冷剤で冷やすのが常識中の常識。だが、同調査では直前までの冷蔵に「気を付けている」の割合は53.9%に留まった。

 さらに肉が「中心までよく焼けているか確認している」が40.2%に留まっている実態は文字どおり、羊頭狗肉なBBQ奉行がいかに多いかの証しだろう。なかでも肉や脂をつなぎ合わせた結着肉(成型肉)やハンバーグ、味付け肉などは細菌が中心まで入り込んでいる可能性が考えられるため、要注意だ。

 一方、そんなBBQ奉行の真の実力を見分ける要が「トングの使い方」である。BBQの現場では、\呼を「取り扱う」とき、⊂討韻親を「取り分ける」とき、食材を「食べる」とき、のTPOでトングや箸を使い分けするのが重要だ。

 理由は、生肉から焼けた肉などに「細菌が移る」可能性があるためだ。ところがこの「使い分けに注意していない」層が約4割(44.3%)いたという事実からBBQの盲点瓩判明した。サラダなどの生野菜を取り分ける際も、肉用のトング類は使ってはいけない。

 また、BBQにつきもののおにぎりも傷持ちの素手で握れば、熱に強い毒素を作る細菌が付着。これが夏場の気温下で著しく繁殖する。なんでもかんでも「とにかく焼けば大丈夫!」などと無責任な言動を行なう一人や二人の存在もBBQあるあるだが、これらの毒素は焼きおにぎりにしても無毒化はされない。

 そして同調査があぶり出した最も興味ぶかい結果が、「普段あまり調理しないが、バーベキューの際には調理を担当する」が24%いた事実だろう。このての狢╂BBQ奉行瓩鳳卆鍵媼韻旅發気亘召爐戮もなく、伴侶選びの加点とするのも考えものだろう。

 他にもゼリー状の着火剤の継ぎ足しは絶対NG、カセットコンロを覆う鉄板使用は爆発誘因のために厳禁など、基礎知識は厳守しよう。そう、焼けば焼くほどのBBQ道はなかなかに奥深いのだ。
(文=編集部)