中国メディア・捜狐は23日、「どうして台湾はこれほど大陸を恨み、日本を愛するのか。これを見ればすぐに分かる」と題した記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・捜狐は23日、「どうして台湾はこれほど大陸を恨み、日本を愛するのか。これを見ればすぐに分かる」と題した記事を掲載した。

 記事は「どうして台湾地域は自らと大陸が同胞であると認識しないのか」と問題提起したうえで、「政治教育による洗脳」、「敵対思想の存在」、「自己優越感」、「現状に対する無理解」の4点を挙げて回答を試みている。

 「政治教育による洗脳」では、大陸と台湾の関係が改善に向かう一方で「台湾では教育において逆の方向に発展している。しかも限度を知らない。こんな教育を受けていれば、必ずや次世代の台湾人は『二国論』の強い支持者として育つことになる」と主張した。

 「敵対思想」については、米国と日本による影響を挙げた。米国は「自由と民主で台湾を賞賛する一方、独裁と専制で大陸を悪者にする」とし、米国が中台の思想分裂の企みを止めなければ、台湾市民の思想への影響は消しされない」と論じている。また、日本については50年にわたり台湾を統治したことによる影響がなおも残っていると指摘した。

 「自己優越感」では、1950-80年代の経済成長で得た大陸に対する優越感を、情勢が大きく変化した今もなお持ち続けているほか、「民主で自由な国」という点でも優越感を抱いていると説明。これに対して「台湾の高度成長は民主が根付く前のこと。民主が根付いてからはひどい政治家が次々と出てくうえ、経済発展も鈍化した。それで民主制度に優越感を持つなど、笑い話である」と批判している。

 そして最後の「現状に対する無理解」は先に挙げた3点のまとめ的なものだ。「台湾の大多数の市民は、数十年前の世界観、実力で世界や中台関係を判断している」と主張したうえで、「井の中の蛙状態のもと、長期的な政治教育のもと、メディアのミスリードのもと、自己優越感の暗示のもと、どうして彼らが平和統一を受け入れられ、われわれを敵扱いしないでいられようか」と結んだ。

 記事による台湾世論の見方が正しいかどうかについては議論しない。一理あると思う部分もあれば、乱暴というか自らの都合のいいような理論を展開した部分もあるだろう。それはさておき、もう1点「台湾が大陸を恨む」ように見える理由を挙げるべきではないだろうか。それは、仮に統一が実現したばあい、大陸が「一国二制度」を掲げながらが力で台湾の現在の政治体制を変えて「大陸寄り」に仕立てあげていくことを恐れるがゆえの反発である可能性だ。その不安を解消することができなければ、大陸と台湾の軌道が限りなく接近することはあっても、1つになることはできないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)