先日発生した熊本や大分での大地震に対し、中国国内で「祝賀セール」を行う店や、地震発生を喜ぶ一部ネット言論が発生したことが同国内外で伝えられた。これに対し中国メディア・捜狐には25日、「地震について、われわれには日本を嘲笑する資格など何もない」とする文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 先日発生した熊本や大分での大地震に対し、中国国内で「祝賀セール」を行う店や、地震発生を喜ぶ一部ネット言論が発生したことが同国内外で伝えられた。これに対し中国メディア・捜狐には25日、「地震について、われわれには日本を嘲笑する資格など何もない」とする文章を掲載した。

 文章は、尖閣諸島をめぐる争いや、日本政界における歴史認識の問題など、中国人が日本に対して疑念や反発を抱いていること、ネット上では民族主義を掲げて日本を攻撃し、それを賞賛する声が多いことは事実であり、否定はしないと説明。また、「時期として不適切ながらも、一部から過激な言論が出るのは異常なことではない」と評した。

 しかしその一方で、「ある事実についても、われわれは正視しなければならない。地震という状況において、われわれには日本を嘲笑する資格など何もないのだ」としている。そして、被害を減らそうと日ごろから真剣に地震対策をする日本の姿勢、市庁舎よりも学校の耐震強化を優先する行政の姿勢、大地震発生後に熊本県内にある大手スーパーの店舗でおにぎりが10円で販売された件、2008年の四川大地震の際に駆け付けた日本の救援隊員が、発見された犠牲者に対して最大の礼儀を尽くしていたことをそれぞれ紹介した。

 文章は、「日本は地震が多いから経験が豊富なのは事実。食料などの問題で一部被災者から不満の声が出たことも事実」とする一方、「これほど死傷者が少なく、しっかりとルールを守り、ポジティブなパワーを出していることについては、やはり世界が感嘆するに値することだ」と説明。日本の一部政治家に対する怒りは抑えられないが、地震という事象の前で日本人が見せる高いモラルは「われわれから、いかなる嘲笑をする資格をも奪うのだ」と論じている。

 「地震を祝う」という非道徳的な言論に対する反発や非難の声には、どうやら2つのパターンがあるようだ。1つはまさに道徳的な見地から「人としてダメ」と非難するパターン。もう1つは、この文章のように地震に対する日本の真摯な姿勢を見たら「ぐうの音も出ない、そして出す資格もない」と感嘆するパターンだ。日本の優れた点を素直に認めることは悪いことではないが、それ以前にやはり「人としての道」を外れた行為をもてはやす風潮は廃れて欲しいものである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)