「年金」は何歳からもらうのがお得なの? アラサー女性の不安にFPが回答!

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年金の受給年齢によって受け取る金額が変動するというのは、日本人の頭を悩ませる問題のひとつです。そこでまだ先の話ではありますが、今のところ年金を受け取りたい年齢をどう考えているのか働くアラサー女性たちにアンケートしました。

■年金をもらいたい年齢について

以下のような質問でアンケートしてみました。

Q.年金は65歳から受給するのが原則ですが、減額されてでも65歳前にもらいますか? それとも65歳より遅くもらって増額を狙いますか?

・65歳前にもらいたい……217人(50.7%)

・65歳より遅くもらいたい……211人(49.25%)

減額を嫌がる人が多いかと予想しましたが、意外にもほぼ同率の回答となりました。支給年齢が近くならないとわからない、という人も多いでしょうが、現在はどうしてそう思っているのか、それぞれの意見を紹介します。

■65歳前にもらいたい派の意見

●寿命が心配

・「いつ死ぬかわからないから、早めに欲しい」(32歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

・「65歳まで生きているか保証がないので早く欲しいです」(28歳/学校・教育関連/事務系専門職)

・「長生きするつもりがないから。病気で死ぬと思うから」(29歳/その他)

自分の健康と寿命に自信がないから、という回答が圧倒的多数でした。確かに自分がいつこの世を去るかは誰にもわかりませんから、年金をもらう年齢を決めるのは大きな賭けかもしれません。個人的には「長生きするつもりがない」と答えた人に何があったのか心配です。

●親世代を見ての結論

・「親族の中に定年後すぐ亡くなり、年金を全くもらえなかった人がいるから」(30歳/公務員・団体職員)

・「いつ死ぬかわからない。父はずっと働いていて、年金もかけていた。やっと60歳から年金を貰えるようになったのに、何回かだけ貰って亡くなった」(30歳/その他)

・「年金をもらうには、65歳まで生きていることが前提。私の母は58歳で亡くなっているので年金をもらうことはなかった。そう思うと、もらえるチャンスがあるならもらいたいなと思う」(25歳/食品・飲料/事務系専門職)

せっかく年金を支払っていても、受給前に亡くなるのは残念です。元気なうちにもらっておこう、という意見にも納得できますね。体が不自由になったら年金をもらっても何もできない、と親族が言っていたのを思い出しました。

●しっかりものの意見

・「個人年金であれば、早めに受給して生活費に回したい」(30歳/公務員・団体職員/事務系専門職)

・「それまで生きているかわからないし、それまでにもらえていれば運用するなどうまく活用できると思うから」(31歳/学校・教育関連/事務系専門職)

・「自分がどれだけ長生きできるかわからないため、早めにもらっておきたい。また、もともと貯蓄体質のため、65歳までにある程度の貯金が確保できていると想定されるため、早めにリタイア生活を送りたい」(34歳/商社・卸/事務系専門職)

老後のことを考えて、今からきちんと人生設計をしているようです。年金をあてにするだけではなく、貯蓄を今からしっかりできるかどうかが、お金に困らない老後につながっているとも言えます。

●年金制度に不安

・「現在の年金のシステム自体に大変不安があり、いつ破綻するかもわからないのだから、65歳を越えて仮に増額されるとしてもその差額に期待出来ないから」(33歳/生保・損保/事務系専門職)

・「あと10数年後本当にもらえるか定かじゃないから」(29歳/電機/事務系専門職)

・「年金を当てにしていない。確実にもらえない世代だと思っている」(27歳/建設・土木/事務系専門職)

年金制度への不信感を感じている意見も多くありました。政治家が老人医療費の引き上げや年金受給年齢に言及している報道を見ますね。数十年後に年金制度が残っているか不安に思う意見にも納得です。

●第二の人生を謳歌したい

・「夫に合わせて早期退職予定のため」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「50代で仕事やめて、第二の人生歩みたいので、早めに年金もらいたい」(27歳/医療・福祉/専門職)

・「65歳で仕事でセカセカするのは終わりにしたい」(29歳/医療・福祉/専門職)

早めにもらった年金で仕事を辞めたい、楽をしたいなどの意見が見られました。楽ができるほど年金をたくさんもらえればいいのですが……。でも、定年退職した後にやりたいことを考えるのは、労働のモチベーションにつながりますよね。

■65歳より遅くもらいたい

●少しでも損はしたくない

・「何としてでも金額を多くもらいたいから。年金を払っといて減額されるなんて嫌だから」(27歳/その他/事務系専門職)

・「もらえるのであれば金額は多いに越したことはないし、60を過ぎても働けるなら働きたいので、それであれは見込みだけでも増額を狙いたい」(27歳/その他/販売職・サービス系)

・「80歳まで生きる事を前提にトータルで多く貰いたいので。減額されると損に感じるので」(29歳/その他/販売職・サービス系)

少額でも絶対に損はしたくない、という年金に対する強い意志がひしひしと伝わってきました。圧倒的多数の回答です。何十年も支払いをして減額されては、何のために積み立てていたのかむなしくなりそうですよね。

●健康に自信あり

・「長寿の家系なので老後が長そう。貯金してるので、このままの調子で働ければ65までもらえなくても大丈夫」(34歳/医療・福祉/専門職)

・「家系的に長生きしそうなので、遅くもらって増額を狙います!」(31歳/建設・土木/技術職)

・「親族の女性は65歳以上まで生きている人が多いので、自分も事故などに合わなければ65歳以上まで生きられるのではないかと思う。老後を考えて貯蓄をして年金に頼らずに生活をできるようにしておき、増額分は贅沢に充てたい」(30歳/運輸・倉庫/技術職)

医学も食生活も充実している現代では、80歳をすぎても元気な人が増えていますね。日ごろから健康診断を受けたり正しい生活をしていれば、長寿を目指せるかもしれません。

●バリバリ働きます

・「満額を65歳からもらいたい。再任用で65歳までは働き、退職のタイミングでもらいたいから」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「勤務している会社で65歳まで雇用して貰えるから」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

・「65歳以上になっても簡単な仕事で働き続けて年金を多くもらえたほうがいい」(29歳/医療・福祉/専門職)

労働意欲にあふれるコメントも多くみられました。再雇用制度のある会社に勤めているとはうらやましい限りです。これから高齢化社会になるにつれ、定年が70歳になるかもしれませんし、働くチャンスはありそうです。ただそうなると、年金受給年齢も引き上げられそうですが……。

■FPが回答! 女性は年金を何歳でもらうのがお得?

年金受給年齢によって、どのくらい損をして、どのくらい増額されるのかが焦点になっています。そこでファイナンシャルプランナーの双子パパYuichi先生に、女性がどのように年金受給年齢を選択するべきか伺いました。

65歳より遅く年金を受け取るのは、どのくらいお得なのでしょうか?

「日本人女性の平均寿命(86歳)まで生きるということを前提で考えると、70歳まで繰り下げて受給した場合、通常の65歳での受給と比べて42%もお得です。ただし、それは預貯金などの資産に余裕があればの話で、もしも余裕がないようなら多少の損をしても繰り上げ受給をする選択も考えないといけません」(双子パパYuichi先生)

42%は大きいですね。ただ、生活費に余裕がない場合は繰り上げ受給もやむをえないのですが……。

「繰り上げ受給をすると月で0.5%ずつ、60歳からの支給では30%も損をしてしまいますので、しっかりと検討することが必要です」(双子パパYuichi先生)

この減額は衝撃ですね。何とか65歳まで持ちこたえられればいいのですが。不安を感じている人もいたように、数十年後に年金制度がどうなっているのかわかりません。年金の支給を織り込まずに、貯蓄などの老後対策をしておくのもいいかもしれませんね。

(オダ マユミ/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2016年4月にWebアンケート。有効回答数428件(22〜34歳の働く女性)

※画像はイメージです