「鏡よ鏡、私のメイクはまだ濃すぎ?」

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数年前、高島彩さんが洗顔料のCMに出演した時、男性陣からは絶賛の声が、女性陣からは「あれ、すっぴんじゃなくて"すっぴん風メイク"だよね〜」という悔し紛れ(?)の声がありました。

あれから数年、女性芸能人が「すっぴん画像」をSNSでアップするたびに「果たして本当に"すっぴん"なのか、それとも"すっぴん風"なのか」という議論が繰り返されてきたような気がします。

女性のみなさん、もうそこはどうでもいい! 注目すべきは、究極のモテ顔は"超すっぴん風メイク"だということが実験により証明されたということ。英バンゴール大学のアレックス・ジョーンズ教授らが2014年1月に心理学誌に発表した研究により明らかになりました。

そんなに薄くていいの? 

教授らはコンピューターグラフィックを使い、女性モデル顔写真を「すっぴん」から、いつもしている「通常の濃さのメイク」、さらにそれ以上の「厚化粧」にまで少しずつ変化させました。

そして、被験者の男女たちに複数の女性モデルのメイクの変化写真を見せ、どの程度のメイクの濃さがいちばん魅力的に見えるか、点数で評価してもらいました。

結果、薄めのメイクを好ましく思う人が多かったのは男女共通だったのですが、その傾向は特に男性に顕著でした。「ほとんどスッピン状態」から「通常の濃さ」の半分程度までの間に高い評価が集中し、いちばん点数が高かったのは「通常の濃さの40%薄め」のメイクでした。

普段のメイクの6割がちょうどいいって......。すっぴん大好き男子が多いのは日本に限らない、国際的なものだったのです。

衝撃的事実! メイクで上がる美人度はたった○%

さらに、毎朝頑張ってメイクしている女子には残念な報告があります。2015年1月にジョーンズ教授が知覚心理学誌「perception」に発表した別の研究結果では、頑張ってメイクをしたとしても、美人度が上がるのはたった2%だということです。

「じゃあどうせえっちゅうねん......」と嘆きたくなりますよね。モテへの道は一日にして成らず! 初心に返り、普段の肌のお手入れとベースメイクに重きを置きましょう。

コスメブランドの調査では、男性は、女性の肌がキレイだと顔立ちがイマイチでも好印象を持つということが分かっています。その傾向は特に高収入のモテ男に強いようで、「年収700万円以上、かつ恋愛経験人数10人以上」の男性では、女性の顔で気になるパーツは「肌」と答えたのが63.3%でトップでした。

すっぴん風ナチュラルメイクの勝負は毎日の洗顔からという説もあります。とにかく肌状態にフォーカスし、コンシーラーや下地、ファンデを上手に使って(厚塗り厳禁!)健康的な肌に見せることが大事なようです。

※肌印象に関する調査はkissが2016年3月16日〜17日、20代〜30代の男性300人を対象にインターネットで。