渡航先の健康リスクを十分把握しよう

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海外への渡航者が増えるゴールデンウィークを前に、厚生労働省は2016年4月15日から、海外での感染症予防、特に中南米で多数の症例が報告されている「ジカウイルス感染症(ジカ熱)」に注意するよう呼びかけている。

ジカ熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって「ジカウイルス」が媒介され感染する、ウイルス性の感染症。ジカ熱自体は軽度な疾患で、蚊に刺されてから2〜7日後に発熱や発疹、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛といった症状が現れるが、大半は軽症で、自然に回復する。

しかし、妊娠中に感染すると、胎児が高確率で小頭症を発症するリスクがあり、厚労省は、妊婦および妊娠の可能性がある場合、可能な限り流行地への渡航を控えるよう呼びかけている。世界保健機関(WHO)は、「妊婦は流行地域へ渡航してはいけない」と、より強い警告を発している。

男性も、症状の有無にかかわらず帰国後最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることが推奨されている。

米国疾病予防管理センター(CDC)が4月16日現在、ジカ熱の流行地域に指定しているのは、カリブ海を含む中米全域と、ペルー、アルゼンチンを除く南米一帯。さらに、南太平洋のフィジー、サモア、ニューカレドニアも含まれる。

これらの流行地域からの帰国者は、帰国後の感染拡大防止のため症状の有無にかかわらず、虫除け剤の使用など防蚊対策を少なくとも2週間は実施し、万が一症状がみられた場合は速やかに医療機関を受診する必要がある。

ジカ熱に限らず、渡航先の健康リスクについては、厚労省の注意喚起ページや、同省検疫所が提供する情報サイト「FORTH」から確認することが可能。

(Aging Style)