現在の日中関係は小康状態にあると言えるが、関係改善に向けた糸口は見えないままだ。日中関係が冷え込んで久しいが、中国メディアの北京青年報はこのほど、日中関係が悪化した原因は何処に有るのかを考察する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 現在の日中関係は小康状態にあると言えるが、関係改善に向けた糸口は見えないままだ。日中関係が冷え込んで久しいが、中国メディアの北京青年報はこのほど、日中関係が悪化した原因は何処に有るのかを考察する記事を掲載した。

 記事は日中関係が悪化した原因をいくつか挙げているが、まず政治的な理由として、2016年4月に鳩山由紀夫元首相が「日中関係が緊張している責任の大部分が日本にある」と語ったことを紹介する一方、日本が南シナ海問題に口を出し、憲法改正に向けた動きを加速させているなどと主張。こうした要因が日中関係を冷え込まさせていると主張した。

 さらに日本の「民族主義やポピュリズムが日中関係を悪化させている」と主張。ポピュリズムとは、大衆の情緒や感情に訴えて支持を得ることを指すが、内閣府が3月に発表した「外交に関する世論調査」で、日本人の83.2%が中国に「親しみを感じない」と回答したことを指摘し、これだけ多くの日本人が中国に親しみを感じなくなったのは「日本のポピュリズムのせいもある」と論じた。

 また記事は、別の理由として、1980年代には日本の映画やテレビ番組が大量に中国で放送されていたが、近年は米国や韓国の番組が中国に入り、日本に対する理解の不足につながっていることも1つの理由であると指摘している。

 日本では日中関係悪化の原因は中国にあると報道されることが多いが、中国では中国側に責任があると報道されることはなく、当然のように日本に責任があると報じられている。両国ともに自国の利益のために行動するためであり、その責任の所在を追求することよりも、両国の関係改善に向けて具体的な行動と相互理解に向けた努力が必要だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)