東京の「夜」は音楽を求めている! 改正風営法と未来のナイトライフ:「Sound & City」にて緊急パネルディスカッション開催

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2016年6月23日からの施工される改正風営法によって、ようやく「解禁」される日本のナイトカルチャー。魅力ある都市つくりのために、夜はどう活用されるべきなのだろう。4月28日(木)に「Sound & City」で開催されるパネルディスカッションでは、「夜の文化」を切り口に、都市の未来像を描き出される。【イヴェントは終了しました】

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2020年のオリンピックを控え、東京は21世紀型のグローバルシティとして新たな転換、新たな価値創出を求められている。とはいえ、AirbnbやUberといった新たなサーヴィスが導入されるたびに、法制度や、従来の商慣習などとの軋轢から、思い切った変革が進んでいないのも事実だ。

そうしたなか、明るいニュースもある。本年6月23日から施行される改正風営法はそのひとつだろう。これまで全面的に違法だったナイトエンターテインメント営業の適法化は、東京のナイトライフを、ある意味世界基準において健全化させる一歩と言えるに違いない。

簡単にその概要を説明すると、こうなる。

1948年に施行された風営法は、飲食を提供し、客が音楽に合わせて踊る(いわゆる)「クラブ」について、その営業を原則午前0時までに制限してきたが、今回施行される「改正法」によって、店内の飲食スペースが10ルクス以上の明るさであるならば、「風俗営業」とはみなさず、飲食店として朝まで営業を認めるというもの。

午前0〜6時に酒類を出すお店は、風俗営業ではなく、新たに「特定遊興飲食店営業」と分類し、都道府県公安委員会の許可制とし、原則朝5時までの営業が可能になるが、自治体が条例で営業時間や営業地域を制限できることになっており、18歳未満は午後10時以降は立ち入り禁止となっている。

さまざまな課題を残した「解禁」ではありそうだが、器としての法制度が整備されのは喜ばしいこと。ただ、それを有用化し、価値化していくためには、単に、法改正だけを喜んでいるわけにもいかない。むしろ、これから、本格的に「日本のナイトカルチャー」が議論されねばならない局面にあるというのが本当だろう。

都市のクリエイティヴィティを活性化する、その源泉としての「ナイトカルチャー」。インバウンド観光やコンテンツ産業を中心とした巨大な潜在市場としての「ナイトエコノミー」。「昼間」の肩書きから開放されたより密なコミュニケーションの場を生み出すための「ナイトソーシャリズム」。都会の「夜」だけが持ちうる多様な価値を育み、魅力ある都市つくりに活かすべく、多様なプレイヤーたちが、すでに業界組成の準備を進めている。

こうした問題意識は、何も日本だけの課題というわけではない。

法施行に先立つ本年4月22、23の2日間にわたって、ヨーロッパを中心に「ナイトインダストリー」のリーダー達がアムステルダムに集まり、世界初の「ナイトメイヤー(夜の市長)サミット」が開催されるなど、夜をいかにアクティヴェイトするか、は、世界的な取り組みとして重視されはじめている。

音と都市をテーマにライヴやトークが縦横無尽に展開するイヴェント「Sound & City」では、これからますます重要度が高まっていく「夜の文化」を切り口に、都市の未来像を描き出す、パネルディスカッションを開催する。

昨年6月に成立・交付され、今年施行される「改正風営法」に際してロビイングを行うとともに、「Federation of Food and Entertainment」や「Live House Commission」といった横断的な団体の組成に取り組み、ナイトメイヤーサミットにも参加する弁護士の齋藤貴弘に、ナイトメイヤーサミットで得た知見なども披露していただくほか、ダブルフェイマスの一員として音楽活動を展開する一方、代官山UNITを設立、故郷鹿児島で野外イベント「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE」を主宰し、ディレクションカンパニーBAGN Inc.を率いては、ジャンルを越境したイベントのプロデュースに携わる坂口修一郎を迎え、コミュニティ創造といった視点も交えながら、ポスト風俗営業のナイトシーンの可能性について考える。

モデレーターには、「夜のクリエイティヴディレクター」、ライゾマティクスの斎藤精一が登場。新たなナイトカルチャーの胎動を生み出すための、またとない議論の場となる。

齋藤貴弘 + 坂口修一郎
風営法改正記念! 夜の市長と新しいナイトシーンのつくり方

日時:4月28日(木)16:30-17:20
場所:アークヒルズカフェ
入場料:1日券3,500円終了しました

Takahiro Saito|齋藤貴弘
弁護士。2006年に弁護士登録。勤務弁護士を経て、2012年に斉藤法律事務所設立。近年は、ダンスやナイトエンターテインメントを広範に規制する風営法改正をリードするとともに、ナイトカルチャーやナイトエコノミーが持つポテンシャルを魅力ある都市づくりに生かすべく、新しい業界作りをサポートしている。規制緩和やルールメイキングに向けた取り組みは風営法以外にもおよび、東京都の創造的発展を目指す民間有識者からなる「NeXTOKYO」プロジェクトのメンバーでもある。オランダ・デンハーグの先端アートフェス「TodaysArt」、L.Aのインターネットラジオ「dublab」、それぞれの日本ブランチのメンバー。
http://saitolaw.com

Shuichiro Sakaguchi|坂口修一郎
ミュージシャン/プロデューサー。 Double Famous / BAGN Inc.代表。1971年鹿児島生まれ。1993年無国籍楽団ダブルフェイマスを結成。音楽活動の一方2004年代官山UNITの設立に参加。2010年より故郷鹿児島でクロスカルチャーな野外イベントGOOD NEIGHBORS JAMBOREEを主宰。東日本大震災後には緊急支援で来日したジェーン・バーキンのサポートバンドをオーガナイズしワールドツアーに同行した。現在では ランドスケーププロダクツ内にディレクションカンパニーBAGN Inc.を共同設立。ジャンルを越境したイベントのプロデュースを多数手がけている。
http://www.doublefamous.com
http://landscape-products.net

INFORMATION

2016/4/28・29開催:「SOUND & CITY」

未来のTOKYOを「音」というテーマを通して体感する複合イヴェント「SOUND & CITY」。『WIRED』日本版とRizomatiks、そしてTechShop Tokyoのプロデュースで、2016年4月28(木)〜29(金)にアークヒルズで開催。tofubeats、和田永などのアーティストとともに、BeatsのプレジデントやVESTAXの創業者らが登場する新しいタイプの複合イヴェント。イヴェントの内容および当日の盛り上がりをお伝えするレポートについては、こちらより