日本は科学技術が発達している国であるにもかかわらず、なぜ米アップルの製品を超えるノートパソコンが造れないのか――。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本は科学技術が発達している国であるにもかかわらず、なぜ米アップルの製品を超えるノートパソコンが造れないのか――。

 中国メディアの捜狐はこのほど、日本から世界に通用するパソコンが登場しなかったことについて疑問を投げかけたうえで、日本企業は優秀な技術を持っているが「民族主義」が強く、世界市場に通用する製品を造る意欲がないと主張、それが問題の原因だと論じた。

 記事は日本のノートパソコンに採用されている技術が世界的に見ても優れているという2つの事例を紹介。1つはシャープのIGZO技術を採用した液晶ディスプレイ、もう1つはNECが開発したマグネシウムリチウム合金ボディだ。IGZOディスプレイもマグネシウムリチウム合金ボディも世界で売れ行きが好調なノートパソコンに搭載されているものよりも優れているといえる。

 しかし、日本企業の各技術はそれぞれでは非常に優れているとしつつも、記事は日本は「民族主義」が強いために品質の高い製品を輸出しない傾向があると分析。さらに大手電機メーカーにとってもはやパソコンは経営を支える主要な事業ではないため、国内需要を満足させる以上の努力を払っていないと主張、世界市場で日本のノートパソコンが売れないのは技術の問題ではなく、売ろうとしていない姿勢によるものだと主張した。

 民族主義とは一般的に言えば、民族の利益や優位性を確保あるいは増進する思想や運動のことだ。つまり記事の主張は、日本は自国で製造された「良い製品を独り占めにしたい」ためにメーカーは輸出を控えており、輸出を控えているため世界で売れる製品が日本から誕生しないという、かなり無理のある論理と言える。

 だが、中国では「日本は一流製品を国内で販売し、二流製品を欧米に輸出し、三流製品を中国に輸出している」といったデマがまことしやかに囁かれており、こうした主張を信じている人も少なくないのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)