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GTC 2016のスタートアップの会社の展示で、興味を惹かれた会社としてHorus Technologyという会社がある。同社はイタリアのミラノにある小さなスタートアップで、視覚障害者を助けるウェアラブルデバイスを開発している。現在は、まだ、開発中で、2016年の後半には発売したいという。

展示のパネルには、見えないものを聞こえるようにすると書かれており、マシンの写真が載っている。Horusはヘッドフォンのようなウェアラブルのデバイスとポケットやバッグに入れられるボックスで構成されている。

Horus Eyesと呼ぶヘッドフォンのような部分の一方の端にはステレオカメラがあり、他方の端には骨伝導のスピーカが収められている。Horus Coreと呼ぶボックスには電池と、ステレオカメラの画像を認識するプロセサが収められている。

Horusは横断歩道の縞のペイントなどの標識や交通信号を認識して、それを言葉に変えて骨伝導スピーカを通して使用者に伝える。骨伝導であるので、騒音の大きい環境でも使える。

このマシンのすごいところは、高度な画像認識機能を備えている点である。文字認識機能を持っており、本などを読むこともできる。さらに、登録してある知人の顔を認識して、近づいてくる人が誰であるかを知らせることができる。また、物体の認識や写真のキャプショニングニングのように何が写っているのかを説明することもできるとしている。同社Webサイトにある説明ビデオは印象的で、2分ほどの短いものであるので、興味のある方は見て戴きたい。

何時も言葉で説明するのはまだるっこしいと、ブースの展示員に質問したら、障害物など緊急性の高いものは警告音で知らせるとのことであった。

GTC 2016の展示ブースで試用してみたわけでもないので、Horusの使い勝手の本当のところは分からないのであるが、宣伝通りの認識機能をもつとすれば、視覚障害者には大きな助けになると思われる。ディープラーニングとそれをボックスサイズの電池駆動のデバイスで実現する技術は、素晴らしいと思う。成功して欲しいスタートアップである。

(Hisa Ando)