24日放送、フジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」には、なでしこジャパンを世界一に導き、昨年退任した佐々木則夫元監督がゲスト出演。監督時代の心構えや今後の活動について語った。

まずは佐々木氏の代名詞と言ってもいい“おやじギャグ”について。岩渕真奈のW杯初得点を「マナ(真奈)かな、マナかな〜」と喜んだり、「コンゴ戦のことは今後考えます」と真顔で語るなど、そのギャグはすっかりお馴染みとなったが、本人は「半分以上はウケないんですけど(選手が)僕につっこんでくれてやっと和んで気持ちが楽になってピッチにいける」と意図を説明した。

続いて、9年間の戦績が125試合で80勝16分29敗と高い勝率を誇る佐々木氏は、試合前の会見でも勝利宣言をするなどポジティブなことでも知られる。だが、「ピッチに行くまでは後ろ向き」と意外な一面を明かすと「勝つか負けるか覚悟して見てないと、戦況を見れませんので。後は選手のもの」と指揮官の心構えを説明する一方、世界一になった要因は「(チームを)引き上げたというより、僕だけではなくて選手とスタッフが一体となったその阿吽のいい感じが一戦一戦積み上がったもの。あのレベルの中で本当に行けたっていうのは様々な力が我々に出てた」と謙遜した。

また今後について、佐々木氏は「年内はそんなに積極的な仕事は(しないつもり)。しかしお陰さまでオファーを頂きまして、僕は教育的な仕事も大好きですし、サッカーの要員も今後もやっていきたい」と話すと、「日本の皆さんの一助になればという気持ちでやっていきたい」と幅広く活動していくとした。