<フジサンケイレディスクラシック 最終日◇24日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,367ヤード ・パー72)>
 『フジサンケイレディスクラシック』最終日、最終組の1つ前で回った大山志保はスコアを4つ伸ばし、トータル11アンダーでホールアウト。最終18番で起死回生のバーディを奪って最終組の結果を待っていた。トーナメントリーダーとして18番にたどり着いたアン・ソンジュ(韓国)のスコアは12アンダー。アンはセカンドショットをグリーン手前のバンカーに入れ、アプローチも寄らずパーを奪えず。誰もがアンが約1mのボギーパットを沈めてプレーオフに向かうと思ったが、アンがまさかのパットミス。結果を伝え聞いた大山は驚きの表情を見せ、今季初勝利を手に入れた。

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「ショットもパットも良かったですが、一番良かったのはメンタル」と勝因を語った大山。ボギーを打っても気にせず戦えた理由は高校時代など7年間を過ごした熊本への思い。先週の震災の後はゴルフよりも熊本で何かを手伝いたいとも考えた。その迷いはプロアマの朝まで引きずった。だが「熊本の方に元気になってもらえるようなプレーを。私がテレビに映ることで一人でも多くの人が元気になったらいいな」と考え、試合に挑んだ。
 「熊本に住む高校の同級生が、被災しているのにも関わらず“元気になったよ〜”っていってくれる優しさがすごい嬉しかった。“ちょっとボギーを打つくらいでくよくよしていたらダメだ”と思ってプレーしました」。
 最終日はノーボギーでプレー。決めきりたいパーパットはすべて沈めて、何度もガッツポーズを繰り返した。普段から熱いプレーが持ち味だが、この日は熱くなりすぎず、熊本のことを思って集中力を高めていった。
 今大会は獲得賞金を寄付することを決めていたが、優勝賞金1440万円全額をLPGAを通して寄付することに。「足りないものはいっぱいある。早く元の生活に戻って欲しい」。青春時代を過ごした地への思いが今回の優勝を導いた。
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