「みやま、ひろとです」
「お前、弁護士だったのか!」


嵐の松本潤が主演をつとめるドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(毎週日曜よる9時〜TBS系)がスタートした。日曜劇場×弁護士とくれば、『半沢直樹』のような抗争ドラマを想像していたけれど、意外にも?コメディタッチで物語が進行していく。

天然キャラなのか…「99.9-刑事専門弁護士-」第一話


「刑事事件専門のチームを新設することになってね。だがうちは企業法務専門で、その道のプロフェッショナルがいないんです。きみのことは随分前に耳にしていてね」
ジャケットにリュックサックを背負った深山大翔(松本潤)の前に現れたのは、日本有数のローファーム班目法律事務所の所長・斑目春彦(岸部一徳)。差し出した契約書には、年俸30,000,000円と書いてある。さ、さんぜんまん……。

高額のヘッドハンティングを受けても、驚くどころか笑顔で断る深山。かなりの天然キャラと見た。
対照的にわかりやすく驚いているのが深山のパートナー、パラリーガルの明石達也(片桐仁)。刑事事件は儲からない上に、司法試験のための学費を稼がなきゃならないと……。でも、明石のことは眼中にない班目所長。

「20年間勉強しても弁護士になれない、どーしようもない金魚のフンみたいな人ですけど、これでも役に立ってるんです一応」

他己紹介にしてはひどい。深山は明石を理由に断っているように見えたけど、一緒に雇ってもらえるように、さりげなく交渉しているようにもみえる。これって作戦? 笑顔を崩さないから気持ちがつかめない。

「お手並み拝見といこうかじゃないか」


3000万円の年俸契約は断ったのに入所した深山。さすが不思議ちゃん。

刑事事件ルームのメンバーは、班目法律事務所のベテラン弁護士で室長の佐田篤弘(香川照之)と、若手の中でもトップクラスの立花彩乃(榮倉奈々)。プロレス大好き“プ女子”。他、2人のパラリーガルに明石もいる。

初仕事は、ネットショップの社長を殺害した容疑で逮捕された運送業の赤木の弁護。検察は有罪が確実な案件だけを起訴するため、日本での刑事事件は起訴されたら99.9% 有罪になるとか。やっていなくても有罪が確定する可能性があるって、怖い、怖すぎる。

「刑事事件は弁護士が圧倒的に不利。向こうは何十人何百人っていう人間で捜査して証拠を集めるのに、俺たちはこの人数でこれと戦わなきゃならない」
明石が慣れた様子で説明する。新設部署だけに、明石は誰よりも経験値が高そう。大手事務所でもやっていけそうで良かった。

容疑をかけられた赤木は、酒に酔って事務所で寝ていたのに、社長を殺害した犯人にされてしまった。防犯カメラには赤木らしいジャケットを来た犯人の姿が映り、おまけに指紋のついた凶器の物的証拠、仕事を打ち切られた逆恨みという動機も充分と、かなり不利な状況……。

「この証拠を見る限り赤木さんの犯行だと思うけど。真実は明らかでしょ?」
立花が半ば諦めのような意見をいうと、
「真実っていうのはさ、100人いたら100通りあるものなんだよね。でも、起こった事実は一つだけ」
深山が穏やかな表情でやっと弁護士らしいセリフが出た。天然キャラに見えて鋭い。

0.1%に真実があるかもしれない


99.9%の高確率から、たった0.1%の真実で全てを覆すのが深山たちの仕事。諦めたら即試合終了だ。

赤木の接見にいくと、出身地から生年月日、小学校、通知表に書かれていた事などを事細かく聞き、大学ノートに書いていく。防犯カメラにうつる犯人の行動を再現したり、赤木が寝ていたソファに寝そべったり。とことん現場主義な深山。0.1%の事実ってこうやってみつけていくのか。

「情状証人を探せ!」依頼人の利益を優先させる佐田に、余裕の表情で答える深山。
「肝心なのは調書より事実だと思います」
イスを左右にゆらゆらさせる。余裕すぎる……。

深山「利益よりも事実を知ることが弁護なんです」
佐田「依頼人の利益を考えるのが弁護だ。有罪か無罪かは関係ない!」
深山「僕は何が起こったか知りたいだけなんです、有罪か無罪かは関係ない。あ、ここだけは同意見ですね佐田先生〜」
絶対に合わない佐田と深山。

「99.9%有罪でもそこに事実があるとは限らない。0.1%に事実が隠されてるかもしれない」
深山の言葉に、斑目所長(岸部一徳)がニヤリ。

目撃証言にあった犯人の緑色のジャンパーがカギになった。地下通路のナトリウムランプの下では、青も赤も緑も黒色に見えてしまう視覚の錯覚から証言を覆した。公訴は取り消しされて、赤木は無事釈放された。

利益を最優先させる佐田と、事実だけをひたすら追求していく深山。手法がまったく異なる2人が、どんなチームを作って戦っていくのか。『99.9-刑事専門弁護士-』2話は今夜放送。
(柚月裕実)