熊本地震で多くの死傷者が出るなか、中国では「同規模の地震が中国で発生すれば、死傷者の数はさらに膨れ上がる」といった見方が多く、防災や減災に取り組み続けてきた日本に学ぶべきといった論調が増えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 熊本地震で多くの死傷者が出るなか、中国では「同規模の地震が中国で発生すれば、死傷者の数はさらに膨れ上がる」といった見方が多く、防災や減災に取り組み続けてきた日本に学ぶべきといった論調が増えている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の緊急地震速報システムや地震災害に備えて行われている避難訓練には「命を重視する姿勢が現れている」と称賛している。

 記事は日本の緊急地震速報システムについて紹介。地震発生時にはS波とP波の2つの異なる速度の地震波が発生するため、速度がより速く破壊力が弱いP波を先に観測して危険を知らせることで、破壊力が強いS波が到来する前に人びとは避難行動を取ることができる。記事はこの技術に対して、日本が地震の予測という非常に難しい問題に対処するために手に入れた、「まるでSFの世界に登場するような科学技術」と称賛している。

 日本には1000箇所以上で地震計が設置されている。またコンピューターの性能の向上によって 緊急地震速報の精度や速さが向上しているうえに、1つの観測点に到来したP波の情報から震源地やマグニチュードを推定する手法も使用されている。命を守る行動を取るための貴重な時間を人びとに提供する、かけがえのない技術だと言える。

 記事はさらに日本の学校や企業で行われている避難訓練について紹介。避難訓練は日本にとって「国防に劣らない重要な取り組み」であり、日本の教育課程のなかで必修であると主張。実際、東日本大震災の発生時において、日頃からの避難訓練が多くの人びとの命を救うことにつながったはずだ。仮に日本でまったく避難訓練が行われていなかったら、失われた命はさらに増えたに違いない。

 記事全体が主張しているのは、緊急地震速報システムや避難訓練は命を重視する日本の姿勢が現れており、称賛に値するという内容だ。最後に記事は熊本、大分両県の被災者の方々に対して心からのエールを送っており、一刻も早く元通りの生活を取り戻すことを希望するとして結んでいる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)