インテル逆転勝利、ヨヴェティッチ2発などでCL出場権へ望み…長友はフル出場

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 セリエA第35節が23日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとウディネーゼが対戦した。長友は右サイドバックで先発出場を果たした。

 前節、敵地でジェノアに敗れた4位インテル。残り4試合で3位ローマとの勝ち点差は7ポイントとなっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へ向けて、絶対に落とせない一戦を迎えた。今節は、ジェノア戦でスタメンを外れた長友とモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨヴェティッチらが先発復帰となったほか、ブラジル代表DFミランダやアルゼンチン人FWマウロ・イカルディもスタメンに名を連ねた。

 試合開始9分、早くも試合が動く。ウディネーゼはハーフライン付近からエマニュエル・アギェマン・バドゥが前線に浮き球のロングパスを送ると、スペースへ走りこんだシリル・テレオーが右足でボレーシュート。ボールはゴール右隅へ吸い込まれ、先制点を奪った。

 1点を奪われたインテルは25分、右サイドから長友が鋭いアーリークロスを上げると、エリア内でジョナタン・ビアビアニーがヘディングシュートを放った。しかしこれはGKオレスティス・カルネジスの正面で、ゴールとはならない。

 その後もボールを支配するインテルは36分、同点ゴールを挙げる。左サイドからクロスボールを受けたイカルディがエリア内でキープ。そのままDFを背負いながら左足でシュート性のパスを送ると、フリーのヨヴェティッチが詰め、ネットを揺らした。このまま1−1でハーフタイムを迎える。

 後半に入ると、長友は左サイドバックにプレーポジションを変更。すると60分、CKのセカンドボール拾った長友がピッチ中央から右足のロングシュートを放った。しかしこれはGKカルネジスが落ち着いて処理し、得点を許さない。

 直後の64分、インテルは左サイドでボールを持ったイカルディが中へ切り込み、右足でミドルシュート。だがこれもGKカルネジスがワンバウンドしたボールを何とかはじき、ゴールラインを割らせなかった。

 75分、ついにインテルが逆転する。右サイドを駆け上がったビアビアニーがマルセロ・ブロゾヴィッチのスルーパスに追いつき、ゴールライン際からクロス。これに中央で待ち構えていたヨヴェティッチが反応し、左胸でゴールへ流し込んだ。

 同点に追いつきたいウディネーゼは後半アディショナルタイム5分、右サイドからのFKを頭でつなぎ、最後はゴール前でドゥバン・サパタが左足のシュートを打った。しかしGKサミール・ハンダノヴィッチがビッグセーブを見せ、チームを救った。

 ピンチを防いだインテルはその直後、一気に逆襲。途中出場のエデルがGKとの1対1をゴール左隅へ落ち着いて右足アウトサイドで流し込み、リードを広げた。

 試合はこのままタイムアップを迎え、インテルが逆転勝利を収めた。これで、25日に試合を迎えるローマとの勝ち点差を4ポイント差に詰め、CL出場権奪取へ望みをつないだ。長友はフル出場を果たしている。

 次節、インテルは5月1日に敵地でラツィオと、ウディネーゼは4月30日にホームでトリノと対戦する。

【スコア】
インテル 3−1 ウディネーゼ

【得点者】
0−1 9分 シリル・テレオー(ウディネーゼ)
1−1 36分 ステヴァン・ヨヴェティッチ(インテル)
2−1 75分 ステヴァン・ヨヴェティッチ(インテル)
3−1 90+5分 エデル(インテル)