「たばこ止めたいですか」喫煙者に聞きました(2017年)(最新)
喫煙者、つまりたばこを吸っている人には心底たばこを愛飲している人もいれば、できれば止めたい、本数を減らしたいけれどもなかなか意思を果たすことができない、一時的に禁煙してもすぐに断念してしまう人もいる。禁煙のための労苦は多々見受けることができるし、昨今では禁煙外来も設けられ、条件が満たされれば健康保険の保険適用すら受けられる。それほどまでにたばこは魅力的に思える人もいるわけだが、実際にはどれほどの人がたばこを止めたい、減らしたいと考えているのだろうか。今回は厚生労働省が2017年3月22日に発表した「平成27年国民健康・栄養調査」の結果に関する詳細な各種データを基に、その実情を確認していくことにする(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。
今調査に関する調査要項は先行記事【一日の平均歩数は男性7200歩・女性6200歩(2016年)(最新)】を参考のこと。

先行記事【喫煙率は成人男性30%・女性8%、では受動喫煙は…?(2016年)(最新)】にある通り、今調査の直近分においては、男性で30%、女性で8%が習慣的に喫煙をしている(たばこを「毎日吸っている」または「時々吸う日がある」と回答している)との結果が出ている。

↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(20才以上)(2015年)(再録)
↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(20才以上)(2015年)(再録)

そこでこれらの人に、禁煙あるいは減煙の意思があるか否かについて、やめたい・本数を減らしたい・やめたくない・分からないのうち択一で答えてもらった結果が次のグラフ。男性では55%、女性では56%が禁煙あるいは減煙を望んでいる。

↑ 喫煙を止めたいと思うか(2015年、毎日・時々喫煙者限定)(男性)
↑ 喫煙を止めたいと思うか(2015年、毎日・時々喫煙者限定)(男性)

↑ 喫煙を止めたいと思うか(2015年、毎日・時々喫煙者限定)(女性)
↑ 喫煙を止めたいと思うか(2015年、毎日・時々喫煙者限定)(女性)

元々習慣的喫煙者は男性の方が人数・比率共に大きいため、男性全体・女性全体と比較すれば男性の方が禁煙・減煙希望者の「人数」も多くなるが、少なくとも習慣的喫煙者に限って割合を確認すると、女性の方が禁煙・減煙合わせた希望者も、禁煙希望者に限っても値は高くなる。

興味深いのは、男女ともに若年層は低めで中堅層にかけて上昇し、それ以降は高止まりの動きを示すこと(女性の値で禁煙希望者率がやや不安定なのは、回答者数が少なく統計的なぶれが出ているため。例えば70歳以上の女性における毎日・時々喫煙者総数は23人でしかない)。中堅層以降は自らの健康に気を使い、喫煙に関する身体への影響の危機感を覚えるのだろうか。

今調査では「以前は喫煙していたが1か月以上吸っていない人(禁煙中者)」の割合も確認できる。これは全体に占める値で、現在喫煙者に対する比率では無い。また喫煙を止めた理由も問われていない。次に示すのは各属性に占める禁煙中者の割合と、禁煙中者の人数が常習的喫煙者の人数の何%に当たるかを算出したもの。大よそではあるが、どれぐらいの人が喫煙から禁煙にシフトしたかを知ることができる。例えば男性20代で「禁煙中者率」は3.5%とあるので、男性20代全員のうち3.5%は現在禁煙中であることを意味する。

↑ 禁煙中の人の割合と、禁煙中者数と習慣的喫煙者人数の関係(2015年)
↑ 禁煙中の人の割合と、禁煙中者数と習慣的喫煙者人数の関係(2015年)

男性は元々喫煙者率も高いことから、禁煙している人の割合も高い。しかし男性はほぼ歳と共に禁煙者率も、「禁煙中人数÷習慣的喫煙者人数」の値も増加していくのに対し、女性は法則性のようなものを見出しにくい状況となっている(禁煙者「数」そのものが少なく、統計的にぶれが生じやすいのが主要因だが)。男性は歳に連れて禁煙に走る人が増えるものの、女性は歳とはあまり関係がないようだ。