災害時の健康を保つために「普段から気を付けたい」こと3つ

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3.11から5年。そして今回の熊本・大分の地震。未だ避難生活を余儀なくされている方が20万人ともいわれています。

そんな中、九州ではエコノミークラス症候群やノロウイルスなどの感染症の発症も確認されていると報道で伝えられています。

そこで今回は、予防医療指導士の筆者が、いつ起こるか分からない災害に備えて、万が一被災した場合に少しでも体をいい状態に保つためのポイントをお伝えします。

■1:殺菌・滅菌しすぎない

避難生活を始めて一週間頃から発症しやすくなるといわれるノロウイルスなどの感染症。普段から気を付けることは大切ですが、殺菌・滅菌をしすぎると菌に対する免疫力が弱くなり、ウイルスに感染した時に発症しやすくなってしまう可能性があります。

また温水洗浄便座を使っている場合、排泄器官付近の常在菌まで洗い流されていることが多く、避難生活で温水洗浄便座を使えない状況になった時に痔になりやすくなるということも考えられます。

■2:腸内環境を整える

糖質をエネルギーに変えるためにはビタミンB群が必要です。しかし、避難での食事はおにぎりやパンなどの炭水化物に偏りがち。炭水化物をエネルギーに変えるためのビタミンB群が不足してしまい、大きなストレスのかかった生活状況において、ひどい疲労感から気力までなくなってしまう恐れがあります。

腸内細菌はビタミンB群を生成するはたらきがあるため、災害時の体力や気力を維持するためには、日頃から腸内環境を整えておくとよいでしょう。

■3:意識してミネラルを摂る

今の日本人はミネラルの摂取量が足りないといわれています。

ミネラルはビタミンCなどの水溶性ビタミンと違い、一定期間は体内に留まってその役割を果たしてくれます。体の機能維持には必要不可欠なのですが、体内では作られることがないため日頃からしっかり意識して摂ることが大切です。

防災用品の中にタンパク質、ビタミン、ミネラルからオメガ3系脂肪酸まで含まれている、鯖やイワシといった骨まで食べられる魚の缶詰を入れておけば栄養不足も防げますし、アレルギーを持っている人はアレルギー対応食を入れておけば安心ですね。

日常生活を大切に過ごし、何かあった時の気力・体力を維持できるよう心掛けましょう。

最後になりましたが、熊本だけでなく大分でも大変な避難生活を続けていらっしゃる方が多数いらっしゃいます。心からお見舞い申し上げます。

【筆者略歴】

※ SAYURI ・・・ 長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Konstantin Chagin / shutterstock