出産に対する母親たちの不安や喜びは、たとえ国や言語が違っても世界共通の感情といえるが、中国メディアの人民網はこのほど、日本の妊婦向けタクシーについて紹介、このサービスは日本国内で大変好評であると説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 出産に対する母親たちの不安や喜びは、たとえ国や言語が違っても世界共通の感情といえるが、中国メディアの人民網はこのほど、日本の妊婦向けタクシーについて紹介、このサービスは日本国内で大変好評であると説明している。

 記事は日本の妊婦は「救急車は命の危険がある緊急時に利用するもの」であり、医療サービスを乱用したくないという考えから、陣痛が始まったときに気軽に救急車を呼ぶことはしないと紹介。また通常のタクシーの運転手も陣痛時の利用を断るケースが多く、こうした状況が陣痛の際に妊婦を病院まで送迎するタクシーサービスの誕生につながったと記事は説明している。

 中国の場合、陣痛の際は家族に病院に送ってもらう、あるいは事前に入院しておくなど日本と同様の方法を用いる。通常のタクシーを利用するのも一般的な方法であり、乗車拒否されることはあまりないようだ。ただ中国の場合は救急車を利用すると料金が発生するため、こうした理由から救急車の利用を控える妊婦がいる。日本の妊婦が無料にも関わらず救急車の利用を控える理由に記事が注目したのはこうした背景が関係しているのだろう。
 
 記事はまた、妊婦向けタクシーサービスを提供する会社に住所、かかりつけ医院、出産予定日などの情報を伝えて登録しておけば、陣痛の際に電話1本で送迎してくれると説明。運転手は訓練を受けていて車内は広く、必要な備品も用意されていると紹介している。費用もメーター料金の他は別途数百円の迎車料金が発生するだけだと絶賛した。

 一部調査によれば、日本のある交通会社は2012年に妊婦向けタクシーのサービスを開始したところ、利用者は年々増えており、現在までに7700件以上の利用があった。また午前0時から午前8時が利用者の多い時間帯のようだ。この利用時間帯は注目できる点であり、中国ではこうした時間帯に突然陣痛が始まったが救急車やタクシーを利用できず大変な出産を経験したという報道もある。中国から見た妊婦向けタクシーは、配慮の行き届いた日本らしいサービスの1つとして認識されるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)