ジャガー・ランドローバーがオランダのアムステルダム市内において、ヨーロッパ各国の運輸大臣に「ハンズフリー」運転などを含む高度な自動運転車両技術を披露したそうです。

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同時に、28の加盟国が欧州閣僚理事会の会議に集い、自動運転車両に関連する試験、販売、義務の適法性について、法律および技術面での標準化と調和を図ることの重要性について会合がもたれ、自動運転車両技術の標準化と調和に関する欧州の計画への支持も表明しています。

ジャガー・ランドローバーのリサーチ&テクノロジー担当ディレクターであるウルフガング・エップル氏は「私たちは力を合わせてこの自動運転技術に取り組んでいます。これらの技術を実現させるには、業界全体で自動車メーカー、通信端末事業者、沿道インフラシステム事業者の間に共通したアプローチを定める必要があります」とコメント。

これは、ヨーロッパだけでなく自動運転を実現するには欠かせないアプローチですが、自動運転といってもすぐに完全手放しになるのではなく、いくつかの段階を踏んでいく必要があります。

「レベル1」や「フェーズ1」など官民含めた業界用語で言われていますが、手動運転車両(手動運転者)と自動運転車両(自動運転者)が混在するだけでなく、部分自動運転車と完全自動運転車、完全手動運転車が混在するのは間違いないでしょう。

なお、ジャガー・ランドローバーのビジョンは、「手動運転と自動運転を選択可能にすること」。これは、運転することはこれからも楽しくあり続けるという、哲学ともいえるポリシーに基づくものです。当たり前といえば当たり前ですが、自動車メーカーはおそらくこうしたポリシーを貫きそうですが、GoogleなどのIT系がこうした思考を持っているか興味があります。

さらに、同社では「ドライバーは車両による自動運転を選択するか、または調整可能なインテリジェントシステムを通じて、より積極的に運転に関わるかを選択できる」としています。

こうなると気になるのが、多様な運転状態にあるクルマが同じ道路環境下に混在することで、事故への備えも含めて事故の責任をどうするかなど、複雑な問題を解決する策を生み出せるかという点。

ジャガーランドローバーでは、自動運転を実現する多くのセンサーとADAS技術(先進運転支援システム)によってドライバーの管理のもとで車両はより安全な移動手段となりますとしていますが、自動運転と手動運転が混在する中で安全を確保できるのでしょうか。現在の公道実験は、まだまだサンプルとしては少なすぎるからです。

なお、同社のインテリジェント車両は、ライバルと同じく今後10年の間に実用化される見込みとしていて、今年はこれらの技術を実際の道路環境でテストしていく予定とアナウンスしています。

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーが目指す「手動運転と自動運転が選択できること」は当たり前?(http://clicccar.com/2016/04/23/367720/)