22日、韓国南部・全羅南道麗水市内で夜行列車が脱線・転覆した事故について、韓国・YTNテレビは、現場の線路が下り坂の急カーブになっており、以前から事故が予見された場所だったと報じた。資料写真。

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2016年4月22日、韓国南部・全羅南道麗水市内で夜行列車が脱線・転覆し9人の死傷者が出た事故について、韓国・YTNテレビは、現場の線路が下り坂の急カーブになっており、以前から事故が予見された場所だったと報じた。

事故が起こったのは、全羅線・栗村駅に向かうトンネルを抜けたカーブの部分。一帯は比較的開けた環境に見えるが、カーブのすぐ横に1軒だけ宿泊施設が建っている。線路と建物との間隔はわずか6メートルほど。全羅線を行き来するKTX(韓国の高速鉄道)などの衝撃で、一部の窓ガラスは割れ、壁にも亀裂が入る被害が出ている。また、宿泊施設にもかかわらず、列車が通れば眠れないほどの騒音が襲う。

この路線は12年に開催された麗水国際博覧会を前に拡張工事が行われた所で、基本設計ではこの宿泊施設を貫通する直線ルートとなっていた。しかし完成したのは建物をよけるようにカーブする線路。恐らく、施工会社が建物移転の補償費用などを浮かすために設計を変更したものとみられる。

事故当時、列車は制限速度を大幅に超える時速100キロ以上で走行していたことが判明、スピード超過が直接の事故原因とみられているが、現場の住民らは事故を受け、「奇形の線路なのでいつか事故が起こると思っていた」と語っている。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「結局事故が起こってしまったから、この建物を買い入れて直線区間にするしかないね」
「事故が起こると思っていながら実際に起こるまで待っていたのか。事故が起こってからしか直さないこの国は、良い国?」
「いくらかの金を惜しんだために人の命が失われた。人の命以上に高価な物などないのに」

「線路がおかしいんじゃなくて、線路を設計した人間と建物を売らなかった人間の心がおかしい」
「こういう点をみるに、中国ばかりを悪く言うものじゃないと思う」
「典型的な後進国だな」

「その建物のオーナーがとんでもない額を要求したんだろう」
「事故が起こると思ってたなら直して予防するのが常識なのでは?」
「どうせ責任を取る人間は誰もいない」
「KORAIL(韓国鉄道公社)のやることはそんなところだろう」(翻訳・編集/吉金)