矢野、3位と優勝を狙える位置で大会を折り返した(撮影:ALBA)

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<パナソニックオープン 2日目◇22日◇千葉カントリークラブ梅郷コース(7,130ヤード・パー71)>
 “練習は裏切らない”。そう信じてきた。だけど、“間違った練習は裏切ることもある”。「パナソニックオープン」の2日目を終えて3位につけた矢野東は、「練習は量じゃないっすね。間違った練習をしてたら効果はでない」と達観した境地で今の自分を見つめている。
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 心境の変化が訪れたのは、国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」を終えた時だ。このオフはゴルフの基本に立ち返り「このままだと一生上手くならない。アドレス、グリップ、目線…」すべてを見直し、ミャンマーオープンでの2位タイなど結果につなげてみせた。だが一方で、オフの中で最も多くの時間を割いたショートゲームに関しては練習量に比例するどころか停滞。「東建でグリーンを外したところは全部ボギーにした」。
 オフは契約を結ぶアコーディアゴルフの石岡GC(茨城県)にある充実したアプローチ練習場に1日何時間も居座り、誰よりも練習を重ねてきた自負があった。だが、東建―での結果でそれが“間違った練習”だったことが証明された。技術面に関して深く考えすぎるこの人らしく、ショックもまた大きかった。
 だけど、何をしても上手くいかない時ほど、良くなるキッカケは思わぬところから出てくるのもよくある話。今大会前に出場した「日本プロゴルフ選手権」予選会の練習日。「月曜の練習ラウンドでちょっとひらめいたものがあって、明らかにそこから良くなった」。
 東建―で苦労したのが嘘のように、アプローチが次々とカップに寄っていく。「予選会でチップイン。今日もチップイン。予選会会場まで苦労して行った甲斐があった」と笑みが後から後からこぼれてきた。気になるポイントは「打ち方でもメンタルでもないですよ。内緒(笑)」と口を閉ざした。それでも、「さんざん悩んできたけど、今回だけはね(間違っていない)」という確信めいたものもある。
 “間違った練習”に手を出して遠回りしたことはあったかもしれない。だけど、間違いに気づいて方向修正をできたのも、矢野自身が歩みを止めなかったからこそだ。練習は量じゃなくても、“努力は裏切らない”。使い古された思いは2008年以来のツアー優勝で証明してみせる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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