死刑が確定した鄭捷被告(右)

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(台北 22日 中央社)台北メトロ(MRT)の車内で4人が死亡、22人が重軽傷を負った2014年5月の無差別殺傷事件で、殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑とされていた鄭捷被告の上告審判決で、最高法院(最高裁)は21日、被告の上告を棄却し、死刑が確定した。

事件で犠牲となった潘碧珠さんの夫、邱木森さんは判決後、妻とは40年余り連れ添ったが、今は家に帰っても一人でむなしさや寂しさを感じるとした上で、「司法があなたの代わりに公平な判決を勝ち取ってくれました」と妻に報告すると述べた。

最高法院が7日に行った審問で被告は、死者や被害者の家族に対し「ごめんなさい。間違ったことをしました」と謝罪したほか、以前は早く死刑になり銃殺されればいいと思っていたが、弁護士の努力を無駄にしないために協力するよう考えを変えた、などと心の内を明かしていた。

同院は、台湾には死刑制度があり、賛成や廃止を主張するのは言論の自由だが、社会全体が廃止で一致するまで裁判所が死刑判決を下すのを避けてはならないと強調した。国家発展委員会が発表した最新の世論調査結果によると、約88%の市民が「死刑廃止に反対」と回答している。

(蔡沛キ/編集:杉野浩司)