パリジェンヌがナチュラルビューティと言われる本当のところ

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パリのメトロに乗っていると、一般人らしき人なのに、思わず見とれてしまう美貌を放つパリジェンヌがいるものだ。西洋人なのだから目鼻立ちが整っている人がほとんど。
でもほかの人と明らかな差をつける美しさは、一体どこにあるのだろうか。
生き方・選択の自信がつくる美しさ

メイクを見てみると、力を入れている様子もなく、ともすればメイクをしていない可能性の方が強い。
そこでまず気づくのが、ファンデーションを塗ったような肌のごわつき感がなく、さらに素肌に目立ったトラブルが見られない。つまり、ファンデーションを塗った感じがない、そのしっとりとした「素肌感」に、美しさをアップさせるポイントがある気がする。
彼女だけにこんな「素肌感」があるのかと思ったが、ファンデーションで肌の毛穴を塗りつぶしたような人や、ファンデーションの色が全体的に浮いてる人の方が珍しいことに気づいた。日本だと、頻繁に見られる光景が見られない。
32歳の旅行会社勤務のパリジェンヌは、ファンデーションを塗ることについてこう語った。
「ファンデーション? あまり塗ったことがない。あの肌にベタッとまとわりつく感じがまず好きじゃない。いまBBクリームとかCCクリームとかがあるけど、何が違うのかもあまり興味がない」
まぶしいほどにキメの細かい真っ白な素肌には、シミがある様子も見られない。これは若さゆえなのか、それとも40代になってもこの美しさはキープされてゆくのか。ファンデーションより軽い仕上がりのCCクリームすら塗らないとは......。フランスへ来てかなり薄化粧になったつもりでいた私でも言葉を失った。
しかし、彼女のように、素肌のままがいい、ファンデーションが肌についている感覚が耐えられない、という人はあまり珍しくないようだ。ファンデーションで肌の毛穴を塞がないから、肌トラブルのないきれいな素肌でいられるという効果もあるのかもしれない。
パリジェンヌは、他人に美しくみられるためにファンデーションで肌のアラを隠す、というよりは、素肌感の気持ちよさからファンデーションを塗らないという選択をしている。こういうところに、「人からどう見られるかに気を使う」傾向にある日本人との違いを感じさせられもする。
日差しをおおいに楽しむパリジェンヌ

ファンデーションに続き、「日焼け止めは塗るか」と尋ねると、それらも一切塗らないという。紫外線でシミができてしまうのではないかというと、「ホント!?」と驚いてはいるものの、あまり切迫した様子でもない。ファンデーションも、日焼け止めも塗らない30代。美容に関して基本的に"ものぐさ"なだけなのだろうか?
しかし、私たち日本人が抱いている「紫外線=シミ」の、一種の恐れにも似た方程式は、パリジェンヌにはあまり切実なものではないようだ。
もう知られていることだが、フランス人の多くは夏になるとブロンズ色に焼けた素肌を欲しがる。バカンスへ行けなくても、公園やテラスで日焼けを楽しむほどだ。だから、薬局やコスメショップでは、日焼け止めクリームと日焼け用オイルが同じように数多く売られている。
最近は皮膚ガンの脅威からも、日本では日焼け止めや日傘は必須アイテムだ。しかし、日傘をさしてパリの街中を歩くアジア人は滑稽な目で見られる。日焼けして肌が焼けることにパリジェンヌはさほど神経質でなく、むしろ肌トラブルを防ぐために日焼け用オイルを塗って日焼けを楽しむ人の話をよく聞く。
ただ、フランス人でも小さな子をもつママたちは、子どもの肌を守るために「日焼け止め」への意識が強い人もいるし、敏感肌で肌の疾患などを抱える人も話は別だ。
こうしてみると、日常のベースメイク全般に関して、パリジェンヌは日本人に比べるといい意味でも"ものぐさ"な人が多いのかもしれない。素肌のままを好み、また素肌を人に見られようと構わないという自信は羨ましくもある。

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