【4/28・29】英国の名門、フィルハーモニア管弦楽団のイノヴェイション:「Sound & City」でインスタレーション+特別レクチャー!

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ロンドンが誇る名門オーケストラ・フィルハーモニア管弦楽団が、VR、モーションキャプチャーなどの最新技術をつかい新しいプロジェクトを生み出しつづける目的とは一体何なのか? 長い伝統の保持と拡張に、恐れることなく立ち向かってきた楽団という「テクノロジスト」集団が4月末に来日する。「Sound & City」での登壇は、4月28日(木)15:30〜、アークヒルズカフェにて(1日通し券 3,500円)。<イヴェントの日時に誤りがありましたので、訂正をいたしました>

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「SOUND & CITY」、4/28(木)〜29(金)開催

詳細は、随時更新される特設サイトにて!

※ チケットについて、Peatixでの受付は終了していますが、カンファレンス、サウンドセッションともに当日券のご用意がございます(2016.4.29 10:00)

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クラシック音楽とデジタルイノヴェイション。最も縁遠いもの、と思われる方も多いだろうし、実際、縁遠いのかもしれない。けれども、そうであるならなおさら、それが結びつくことで成しうることは多い、ともいえる。英国を代表するオーケストラのひとつであるフィルハーモニア管弦楽団は、その縁遠さを逆手に取り、果敢にデジタルテクノロジーに取り組むことで、他のオーケストラにはない独自のプログラムをいち早く実現してきた。

iOrchestra」という総称のもと彼らが展開してきたプログラムには、指揮者・演奏者の視点からオーケストラ演奏を楽しむことのできるデジタルインスタレーションや、モーションキャプチャーを使って指揮者の動きを追体験しながら、文字どおりオーケストラを「指揮する」ことを可能にするインタラクティヴプログラム、さらには改造したトレーラーにデジタルセンサーが仕込まれた楽器類を詰め込み、楽器を弾けない人でも、楽器を使って音を出す楽しみを味わうことのできる「MusicLab」など、大人も子どもも楽しめるメニューがふんだんにある。

こうした取り組みは、主席指揮者であり芸術顧問でもあるるエサ=ペッカ・サロネンの全面的な協力のもと実現したものだが、注目すべきは、彼らは、そうした企画の開発をオーケストラ組織の内部でおこなってきたことだろう。デジタルの世界でキャリアを持ちつつも、音楽にも造詣の深いスタッフをディレクター以下揃え、ときに外部のコラボレーターたちと協働しながら、フィルハーモニアは内製をおこないながら、さまざまな知見を蓄えてきたのだ。

その軌跡は、2007年のインハウス映像チームの制作によるPodcastにはじまり、以後、ストラヴィンスキーの春の祭典をデジタルインスタレーションに変換した「RE-RITE」や、前掲の「MusicLab」、さらにはVRを用いた最新プロジェクトにまでいたっている。日本語版もあるアプリの制作も含めた対外的なプロジェクトはいうに及ばず、オーケストラの管理マネジメントシステムまでをも内部でスクラッチでつくり上げたというから驚きだ。

コンサートをVRで体験できるプロジェクトについて、指揮者とデジタルディレクターは楽しそうに、その可能性を語ってくれた。

カルチャーとテクノロジー、そしてビジネスが交錯する新しいタイプの音楽イヴェント「Sound & City」に、クラシック音楽の領域から参加をしてもらうなら、このフィルハーモニア管弦楽団のデジタル部門のスタッフ以上にふさわしい人たちはいない。今回イヴェントでは、MusicLabのメニューのなかから、フレンチホルンとクラリネットを携えて来日し、来場者に触れてもらう機会が実現。さらにVRを使ってまったく新しいオーケストラ体験を味わえる「The Virtual Orchestra」も、初お目見えする。いずれも無料で体験が可能だ。

加えて、アークヒルズ・カフェ内で行われる「カンファレンス・セッション」には、デジタルプロジェクトマネージャーのステファニー・クラーク、「テクノロジスト」の肩書きをもつアッシュリー・グリーン、さらにVR映像の制作を手がけたVR、ARの専門集団「Inition」からプロデューサーのダン・マンスローが登壇。クラシックオーケストラとデジタルテクノロジーの交配がもたらす価値や意義だけでなく、実際の制作・運用における苦労話や課題などをざっくばらんに語ってくれる予定だ。

長い伝統に裏打ちされた音楽の価値を、21世紀の環境においていかに保持し、拡張しうるのか。クラシック音楽関係者や、音楽教育に携わる人であれば誰しもが頭を悩ませてきた、そんな「問い」に臆することなく向き合ってきた、クラシック界には数少ない「テクノロジスト」たちの生の声に触れるまたとない機会。彼らのプログラムを体験し、クラシック音楽のまだみぬ可能性に、ぜひ思いを馳せてみて欲しい。

トークセッション
「英国を代表する管弦楽団は、いかにテクノロジーと融合するか」

日時:4月28日(木)15:30-16:20
場所:アークヒルズカフェ
入場料:1日券3,500円(終了しました)

STEPHANIE CLARKE|ステファニー・クラーク
2014年、英国フィルハーモニア管弦楽団のデジタル・プロジェクトマネジャーに就任。アプリ、大型インスタレーション、VRなど、次々と新しい音楽体験を生み出すデジタル・チームで企画運営からコンテンツのツアー管理までを担当。前職、マンチェスター・インターナショナル・フェスティバル事務局では、アシスタント・プロデューサーなどを務め、フェスティバル運営に携わった。英国シェフィールド大学音楽学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにて、アート・マネジメントと文化政策の修士号を取得。
インスタレーション

MusicLab
あなたもフレンチホルンとクラリネットの名手に!
4月28・29日 アーク・カラヤン広場にて 無料

The Virtual Orchestra
クラシック演奏をオーケストラ目線で、VRで
4月28・29日 アーク・カラヤン広場にて 無料

INFORMATION

4/29(金)もセッション&ライヴが盛りだくさん!「SOUND & CITY」

未来のTOKYOを「音」というテーマを通して体感する複合イヴェント「SOUND & CITY」。『WIRED』日本版とRizomatiks、そしてTechShop Tokyoのプロデュースで、4月28(木)〜29(金)にアークヒルズで開催。tofubeats、和田永などのアーティストとともに、BeatsのプレジデントやVESTAXの創業者らが登場する新しいタイプの複合イヴェント。会場では無料で体験できるさまざまなインスタレーションも! 【Peatixでの受付は終了していますが、カンファレンス、サウンドセッションともに当日券のご用意がございます(2016.4.29 10:00)】