中国では熊本地震における日本の救援活動、さらには自然災害に対する防災、減災の方法に対して大きな関心が集まった。中国も自然災害が多発する国だが、日本と中国の災害時の対応の違いについても関心が寄せられている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では熊本地震における日本の救援活動、さらには自然災害に対する防災、減災の方法に対して大きな関心が集まった。中国も自然災害が多発する国だが、日本と中国の災害時の対応の違いについても関心が寄せられている。

 中国メディアの新華網はこのほど、災害時に訪日外国人の安全を確保するための日本の取り組みを紹介、こうした取り組みは日本社会の温かさを体現していると称賛している。

 記事が紹介するのは国土交通省観光庁が提供している「Safety tips」というアプリケーションだ。災害発生時に訪日外国人がスマートフォンで緊急地震速報、津波警報、噴火速報、気象特別警報などの情報を確認することができる。このアプリケーションは英語、韓国語、中国語に対応している。

 記事はさらに同アプリケーションが災害の種類に応じてふさわしい避難行動を取るためのフローチャートや、日本語を話せない外国人のためにコミュニケーションカードを提供していると紹介。日本語によるコミュニケーションが取れない外国人でも、災害発生時に自分の状況にあった避難指示をすばやく得ることができるものだと記事は称賛している。

 ではこうした取り組みが「日本社会の温かさを体現している」と記事が表現するのはなぜだろうか。

 災害発生時は貴重な命が危険にさらされることになるが、そのような事態で旅行者が勝手も言語も違う異国の地で感じるであろう不安は計り知れないほど大きい。しかも日本人は中国人が日本を好ましく思っていないことを知っている。

 それでも日本は訪日中国人たちが不安を和らげ、また適切な行動が取れるような備えを提供している。日本が提供しているのはこのアプリケーションだけではない。東京都は外国人旅行者の安全確保のための災害時初動対応マニュアルをすでに作成済みで、地震等の災害発生時に宿泊施設を利用している外国人旅行客に適切な避難指示を与えることが可能だ。このマニュアルにはMP3形式で録音された中国語による避難指示が含まれている。

 記事は災害発生時における中国人を含めた外国人への配慮が敵意を超えた温かさ、人の命を尊重するすばらしい行為であることを称賛している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)