熊本県で規模の大きな地震が発生し、熊本、大分の両県で大きな被害が出ている。熊本地震は中国でも大きな関心をもって報じられており、被災者を悼む論調が中心だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 熊本県で規模の大きな地震が発生し、熊本、大分の両県で大きな被害が出ている。熊本地震は中国でも大きな関心をもって報じられており、被災者を悼む論調が中心だ。

 一方で、中国と日本には歴史問題や領土をめぐる対立が存在するため、一部で不謹慎なコメントが存在するも事実だ。だが、中国メディアの東方頭条はこのほど、「中国人は熊本地震の被災者のために祈りを捧げるべき」とし、一部の不謹慎なコメントを寄せる一部の中国人ネットユーザーを諌める記事を掲載した。

 記事はまず、「日本による中国の侵略戦争の歴史は消すことのできないものであり、中国人は釣魚島をめぐる争いで永遠に妥協することはない」と宣言する一方で、こうした対立は「すべての日本人に共通する思想がもたらした対立ではない」と主張し、あくまでも日本の軍国主義と右翼勢力によるものであると論じた。

 さらに、日本にも中国に対して友好的な態度を示す人は存在すると指摘し、「日本にも善人はいるし、友人となれる人もいる」と主張。だからこそ、自然災害と日本への感情は切り離して考えるべきとしたうえで、中国人が批判すべきなのは「歴史のわい曲を続ける日本政府である」と論じた。

 記事は「日本の被災者のために祈りを捧げるべき」とする一方、その主張は「憎むべきは軍国主義者」であり、日本国民ではないとの論調だ。人道的見地から「被災者に祈りを捧げるべき」としているのではなく、あくまでも歴史問題などは災害を前にしても存在するとの見解であることが残念でならない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)