今年10月に公開されるパラマウントの人気シリーズ最新作『スター・トレック Beyond』 (C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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(…“3”より続く)

4年連続最下位のパラマウントは
挽回を期してシリーズ化候補作続々

一方、昨年6位のパラマウント(5.9%)。米国の年間興行収入シェアで12年以降、4年連続最下位となっている。今年、来年はシェア挽回を期すシリーズ作品が揃っている。

今年は『ミュータント・タートルズ』『アウトロー』の続編、『スタートレック』の新作、名作『ベン・ハー』のリメイク。来年はヴィン・ディーゼルが15年ぶりに復活する『トリプルX』新作、日本の人気アニメをスカーレット・ヨハンソン主演で実写化する『攻殻機動隊』、ドウェイン・ジョンソン主演で人気テレビドラマを映画化する『ベイ・ウォッチ』、『ワールド・ウォーZ』続編、『トランスフォーマー』新作も控える。

『トランスフォーマー』は17年から19年にかけて毎年1本ずつ公開すると発表されている。3部作構想で昨年公開された『ターミネーター』は興行的な不振からシリーズ化が宙に浮いた格好。パラマウントのシリーズといえば『トランスフォーマー』『スタートレック』のみで、次なるシリーズ作品の誕生に期待が集まる。

メジャースタジオは年間に10数本から20本以上を劇場公開する。基本的なラインナップ戦略は、売り上げの柱となる人気シリーズを毎年公開しつつ、シリーズ化を視野に入れた大作(アクションが中心)を巨額の製作費をかけて作り、比較的予算の低い中規模・小規模の作品(感動ドラマやラブストーリー、サスペンスなど)で1年間を埋めていく。劇場興行収入が大きければ、その後のブルーレイ・DVD販売やテレビ放映権の売り上げも比例して大きくなる傾向にあり、各社は劇場での大ヒットが見込める作品の製作に力を入れる。果たして今年のシェアはどんな結果となるだろうか。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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