Facebookを活用したゴシップメディアは「利用規約で刺された」のか

写真拡大

フェイスブックは、フォロワー440万人をもつ人気サイト「Shade Room」のアカウントを、何の説明もなく突然停止した。コミュニティーに関する基準に違反したからなのか、著作権に反して写真を投稿したからなのか。他のメディアがその理由を探っている。

「Facebookを活用したゴシップメディアは「利用規約で刺された」のか」の写真・リンク付きの記事はこちら

フェイスブックが、有名人のゴシップを紹介するアカウント「Shade Room」を停止した。440万のフォロワーを獲得していた人気コンテンツだが、事前の警告や理由の説明はなかったようだ。

ブログと「Facebook」「Instagram」などのソーシャルメディアを合わせると、Shade Roomには800万以上のアフリカ系の若い女性を中心とした“ルームメイト”がいる。メディアの売り上げは、100万ドルに近付きつつあると伝えられている

Shade Roomを立ち上げたのは、25歳のアンジー・ヌワンドゥ。彼女は2016年3月、Shade Roomの大成功を理由に、『タイム』誌による「インターネット上で最も影響力がある30人」に選ばれている。

ハーヴァード大学の『ニーマン・ジャーナリズムラボ』が報じた今回のアカウント停止は、オンラインメディアを手がける各社にとっては大きな問題となるだろう。彼らは、アクセス数と広告収入を増やすために、ソーシャルメディアへの依存を強めているからだ。

フェイスブックは最近、ニュース配信ツール「Instant Articles」(日本語版記事)の拡大に力を入れている。公認された報道機関がページやコンテンツ上にフェイスブックの広告を掲載すれば、広告収入が分配される仕組みである。Shade Roomのアカウントはメディア企業のページとして公認されていたが、Instant Articlesの報道機関としては認められていなかった。

RELATED

ヌワンドゥは、ニーマン・ジャーナリズムラボの副編集長ローラ・ハザード・オーウェンに送ったメッセージのなかで、「わたしたちはFacebook上でターゲットにされ、規約違反にあたらない事柄に関する報告が何度も送られてきました。その数は異常でした」と述べている。

Facebook上の規約違反を別のユーザーが報告できるという体制は、特定のページや個人を締め出したい人々に悪用されやすいことで知られる。同性愛者に偏見をもつ人々が結託してLGBTの人々をターゲットにして報告したこともあり、Facebookの実名登録への批判もある(日本語版記事)。

『Buzzfeed』は、「Shade Roomのページが削除されたのはコミュニティーに関するいくつかの基準に違反していたため」だとフェイスブック広報担当が説明していると報じている。一方『Jezebel』は、「帰属が不明な写真を投稿したため」ではないかと示唆している。だが、もし『Jezebel』の推測が正しければ、アカウントの停止は不公平に見える。ほかのオンラインメディアも、たびたび著作権に違反して画像を投稿しているからだ。

2015年5月には、Shade RoomのInstagramアカウントが削除されたこともある。その後、インスタグラム(フェイスブックの傘下にある)側は次のように謝罪をした。「今回、誤ってアカウントを削除してしまいました。すでにエラーを確認し、修正しています」

@NiemanLab @laurahazardowen it was done by Facebook but no reason was given

― TheShadeRoom (@TheShadeRoom) 2016年4月18日

「Facebookによってアカウントが停止されたが、理由の説明はなかった」とShade Roomはツイートしている。