「肉まんにはからし!」「肉まんに酢醤油!」「いや、肉まんはそのまま!」と、肉まんの食べ方には地域差があるといわれている。また、それらのメジャーなものだけでなく、好みでポン酢やソースなどを使う人もいるという。

そこでJタウン研究所は、「肉まんに何つける?」をテーマにアンケート調査を行った(総得票数747票。2016年3月25日〜4月18日)。はたして、その結果は――。

隠れた大勢力、ソース派

東日本と西日本の差がくっきりと表れる結果になった。東海地方から西に行くと何かしらをつけて食べる派の県ばかりになるのだ。こちらの図を見ていただきたい。



まず関西を見てみると、すべての地域でからしが上位に入っていた。そこに醤油や酢醤油を加えることもあるが、あくまでもベースはからしだった。

次に九州だが、こちらは酢醤油使用が大多数を占めている。鹿児島と沖縄を除いた全県で酢醤油が使われている。こちらは関西とは逆に酢醤油がベースとなり、からしが加えられることもある。

その両者に挟まれた中国、四国地方を見ていくと、辛子勢力圏と酢醤油勢力圏の攻防(?)の様子が明らかになる。

中国地方では、関西から影響を受けたためか、からし派が目立つ。しかし、西に行くにつれて酢醤油派が増えていくのだ。山口県ではどちらかというと酢醤油メインとなり、酢醤油オンリー、もしくは「酢醤油+からし」がメインだ。

四国もからし派と酢醤油派が混在しているが、どちらかというとからし派が少々優勢のようだ。

このように、「関東はなにもつけない」、「関西ではからし」、「九州では酢醤油」という結果が出たのだが、円グラフを見ると少し違った側面が浮かび上がってくる。1位にはならないが確かに人気を集める、ソースという隠れた実力者がいたのだ。

実は、全体の割合としては酢醤油よりもソース派が力を持っている。東京や大阪でソースへの投票が多かったためだ。一見すると、味のついている肉まんにからしや酢醤油をつける関西・九州の住民が濃い味を好むようだが、ソースをかける人が一定数居る大都市の人間の方が濃い味好きなのかもしれない。

ともあれ食べ方に正解など無い。他の地域の食べ方を参考に、自分にとって一番おいしい食べ方を模索するのも面白そうだ。