中村蒼がラーメン湯切り猛練習、映画の役作りで自宅風呂場で1か月間。

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俳優の中村蒼が、橋本愛と宮崎あおいが娘・母役を演じる映画「バースデーカード」への出演が決定した。役作りのため、ラーメン屋修行やバイクの猛特訓を行ったという。

中村が演じる、主人公・紀子(橋本愛)の“初恋の相手”立石純は、中学校が同じでずっと紀子とっての憧れの存在という役どころ。19歳のときに偶然に再会し、ラーメン屋で修業しながらしっかりと将来を見据えて精神的にも自立している姿に、紀子は再び惹かれ始める。立石の言葉に励まされ、影響されながら少しずつ自分の殻を破っていく紀子。次第に立石の存在は紀子にとって大きな存在となり、いつしかかけがえのない相手になっていく…。

中村は今回の役作りのため、まず、撮影前に都内のラーメン屋に何度も通い、実際にラーメン屋の店員の所作や麺の湯切りの修業を実施。監督の意向でテボザル(ザルの底が深くなっていて麺がすっぽり入るザル)ではなく平ザルを使用することが決まっており、特に平ザルのテクニック習得に励んだ。

実はこの平ザルがとても難しい。平ザルは、平たいザルに一定量の麺をすくい、湯をきる。バランスよくザルを振らないと湯を切ることが出来ない上、麺が落ちたり飛んでしまう。また、鍋の中に残っている麺との茹で上がりにも差が出てしまうため、とても素人ができる技ではないが、中村は1か月間にわたり自宅のお風呂場で濡らしたタオルを麺に見立てて湯切りの猛練習を敢行。湯切りのしすぎで右腕が筋肉痛になるほど自分を追い詰めた。

撮影は実際に長野県岡谷市で営業している「親ゆづりの味 一番」で行われ、中村の一連の所作を観た店長は「教えることは何もない。筋がとても良い!」と太鼓判。中村のサービス精神でその日のお昼休憩には自身が作った信州ラーメンをスタッフに振る舞い、スタッフから「とても美味しい!」と声が上がっていた。

さらに1年以上離れていたバイクの運転にも挑戦。劇中で乗らなければならないバイクは最新式のものではなく、劇中の時代設定に合わせた旧式のバイクだったため、エンジンをかけることすら難しく、また、橋本を乗せた二人乗りのシーンもあるため、撮影前に中村は1週間の猛練習を行った。その甲斐あって、撮影本番では橋本を後ろに乗せ、華麗なハンドルさばきで、颯爽と諏訪湖畔を疾走している姿を披露している。

今回の出演について、中村は「原作ものが映像化される中、今作はオリジナルの作品で撮影現場では監督のこの作品にかける想いが伝わる様な熱い演技指導を受けとても素敵な時間を過ごさせてもらいました。主演の橋本さんは当時は10代だったにもかかわらずどっしりされていて、でも現場を離れると10代らしい表情に戻って強い部分と少し子供っぽい部分を持っている姿は本当に紀子そのものでした。母親の愛 家族の愛の偉大さ 最後には希望が持てる映画になっています」とコメント。

また橋本は「紀子と立石くんの関係をどう作れば二人が結婚まで行き着いてその先歩んでいけるのか、悩んでいた部分があったのですが現場でお芝居をしてすぐ、中村さんの母性をくすぐる笑顔と仕草にその答えを見ることができました。優しくて純粋で一生懸命で時に頼りになる、素敵な恋人でした。紀子の結婚相手が中村さんで良かった、と安心しました」。

吉田康弘監督は「不器用でシャイだけど、純粋で熱い男を演じてもらいました。中村君の優しいけど意志の強そうな眼差しと、時折り見せる親しみやすい笑顔が役にぴったりでした。役作りのために、扱いにくいバイクの走行練習をしてもらったり、ラーメン屋の店員所作や、麺の湯切りを習得してもらいました。演技も自然体で、細やかな表情が素晴らしく、役の魅力を存分に表現してくれたと思っております。何よりも笑顔が素敵です。癒されます。安心できます」と、中村の印象を語っている。

映画「バースデーカード」は10月、全国ロードショー。