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『家政婦のミタ』で一躍有名になった子役・本田望結(11)。姉の本田真凜(14)は3月19日にハンガリーで行われた世界ジュニアフィギュアスケート選手権で優勝したことは記憶に新しい。

 実はこの本田家は5人兄弟で、長男・太一(17)も昨年の全日本ジュニア選手権で10位に入る有望スケート選手。次女が真凜で三女が望結。ちなみに四女の紗来(9)も「フルーチェ」のCMにも出演する子役であり、スケート選手でもある。いったいどうしたらこんなに有能な子供たちが育つのだろうか──。

 父親である本田竜一氏の著書『長女を育て、四女に教わった 本田家流子育てのヒント』(プレジデント社)には、驚きの子育て法が記載されていた。

■朝一番にアイスクリームを食べるワケ

 本著には学ぶことが実に多いが、とりわけ興味をかき立てられた3つのポイントについて、以下触れていきたい。

1)朝一番にアイスクリームを食べる

 本田家では子どもたちに、朝起きたらすぐアイスクリームを食べさせる習慣がある。その理由を竜一氏は、<朝にアイスクリームを食べると頭がシャキッとするのと、脳の栄養である糖分を素早く補給するのに良いと考えたからです>(著書より引用、以下同)と記載。 

 確かに、「朝からアイスクリームを食べられるなら!」と早起きを楽しみにするようになるかもしれない。

2)朝5時にみんなで起きて宿題をする

<一日の中で朝は一番疲れがなく、気力も体力も充実しています。つまり、子どもの可能性を拓くのに一番良い時間帯なのです。>

 本田家では子供たちは朝5時に起きて勉強しているという。さらに、<やはり大事なのは、毎朝家族全員がそろって起きて、なにかをするということだと思います。>と著している。両親も夜がいくら遅くても朝は5時に起きると決めていて、父も母も一緒に起床する徹底さには頭が下がる。

 さらに、こんな驚きの手法も。

3)家の8畳の和室は大型トランポリンが占領

 父親が<“こだわり子育て”の中でも一番ユニークで、しかも効果が高い>と記しているのはなんと、自宅の部屋の中に設置されている「トランポリン」。しかも大会などでも使用される本物だという。室内の写真も掲載されているのだが、あまりの大きさに8畳間はいっぱい。

 実はトランポリンの上下運動は、さまざまなところで推奨されている。脳幹への効果があるということで、“ケアトランポリン”として高齢者の介護予防ケアとして活用している施設や病院もある。

 そもそも脳幹とは、全ての神経系統の伝達を行っている部分で、ここを鍛えると記憶力、判断力に効果があるといわれている。

 本物のトランポリンを導入する思い切りの良さと、広々とした自宅の中で楽しみながら育つことも大切なのかもしれない。一見奇抜に見える本田家流の教育法、その効果は相当高そうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。