CクラスベースのSUV「GLC」のプレス向け試乗会には、2016年の今年は「SUVイヤー」と位置づけることもあってか、Mクラスから車名を変えたGLEやGクラス、GLAなどのメルセデス・ベンツのSUVが揃っていました。

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同試乗会では、昨年秋に登場したGLEの最上級グレード「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC」に試乗する機会がありました。

Mercedes-AMG社による5.5LのV8直噴ツインターボエンジンは、585ps/760Nmという圧倒的なアウトプットを誇ります。

個人的には、Mクラス時代のML 63 AMG(510ps/630Nm)には何度か試乗していますが、こちらは「S」がさらに付きますからまさに別格。

全長4855×全幅1965×全高1760mmという巨体にこのパワーとトルクですから、発進から不用意にアクセルを踏むことはできません。飛ばさなくても早朝深夜の住宅街を走らせるのは憚られるほどの迫力あるエキゾーストノートを残しながらスタート。

高回転域のパンチ力を試すシーンはありませんでしたが、停止状態からゆっくりとアクセルを踏んでも無尽蔵に思えるほどのトルク感がおそってきます。

とはいえ、車名からも分かるようにこの強大なトルクを路面に確実に伝え、スタビリティを向上させる専用セッティングの4WDシステム「AMG 4MATIC」、AMG専用に最適化され、操縦安定性と快適性を両立したエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」、コーナリングのロールを抑え走行安定性を向上させる「ACTIVE CURVEシステム」など、油圧や電子制御により調教されています。

間違いなく速いのですが、単なる凶暴な? SUVではなく、メルセデスらしい上質感も漂うのはさすが。

ワインディングでは、重厚感のある背の高いSUVらしくそれなりのロールを許しながらも予想以上に速くコーナーを次々とクリアしていきますが、主戦場は間違いなく高速道路でしょう。なお、価格は1740万円でこちらもド級といえる設定になっています。

ライバルはカイエン・ターボSですが、走りだけでなく、乗り心地などの快適性もより重視するのであれば、「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC」の方が若干上手のような気がします。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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