熊本県を中心に発生した大地震の被害について、中国国内でも注目して報じられている。そのなかで、新華網は20日、地震を契機に「熊本城やくまモン」だけではない熊本の魅力や特徴について知ろうという趣旨の記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)  Sean Pavone/123RF.COM)

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 熊本県を中心に発生した大地震の被害について、中国国内でも注目して報じられている。そのなかで、新華網は20日、地震を契機に「熊本城やくまモン」だけではない熊本の魅力や特徴について知ろうという趣旨の記事を掲載した。

 記事は、最大でマグニチュード7.3という一連の地震により、40人以上が死亡し1000人以上が負傷、2011年の東日本大震災以降で最大規模の地震災害となっていると説明。そのうえで「熊本について、熊本城とくまモン以外に具体的な印象を持っている人は少ない。じつは、知っておくに値する点がとても多く存在するのだ」として、「火の国」熊本の魅力について紹介している。

 記事がまず紹介したのは、かつて紛失騒動が発生したくまモンの「赤いほっぺ」が示す「赤色」の魅力。阿蘇の火山、そして熊本名物として欠かせない馬刺しだ。阿蘇山では毎年神聖な「火振り神事」が行われるとともに、山から流れる豊かな水が良質な牧草や穀物を育んでいるとした。馬肉については、古来より現地では馬肉を食べる習慣があり、特に馬肉の刺身が美味でヘルシーなことから人気が高いと説明した。

 また、熊本県は山に囲まれ、土地の63%が森林で覆われているために農業や牧畜業が発展、大都市とは異なる純朴な気風が特徴であると紹介。ご当地キャラであるくまモンにはその気風が示されており、「子どもでも大人でも心がほぐれる」とした。

 さらに、熊本をはじめとする九州は特に日中交流に積極的であり、熊本市は1979年に広西チワン族自治区・桂林市と友好都市関係を結んでいることも紹介。92年には熊本市動物園に中国伝統の建築様式を取り入れた「友誼亭」が建てられたものの、「残念ながら今回の地震で柱や屋根が崩れてしまった」と伝えている。

 そして最後に、今回紹介したのは「熊本のほんの一部分」、「ここには探求するに値する人文や自然風景が多い」と説明。「ある土地の理解が多くなればなるほど、その土地のイメージはより立体的になり、もはや地図上の取るに足らない小さな点ではなくなるのだ」とした。

 深刻な震災の被害に見舞われている今、熊本や大分では観光客を受け入れる余裕がないのは事実だ。しかし、現地の状況を案ずるとともに「これを機に現地の魅力をさらに知ろう」という文章が出るのは、現地にとっては嬉しく、励みになるのではないだろうか。この文章を読んだ中国の市民が1人でも多く、被災地に関心を持つとともに、「復興したら是非行ってみよう」と思ってくれれば、と願う。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)  Sean Pavone/123RF.COM)