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『ブローナッツ』開発グループのリーダーであるF氏は、決して小顔な人物ではない。よく食べ、よく歌う。声量豊かなオペラ歌手の体躯を想像していただければよいだろう。実際に彼の趣味はミュージカルで、自ら出演することもあるそうだ。そんな彼が手にしているのが、本稿で紹介する『ブローナッツ』そのものである。

『ブローナッツ』の寸法は、外径400mm×内径152mm×厚み120mm。一般的な丸型の壁掛け時計の寸法は、外径が300mm〜350mm程度、厚みが40mm〜50mm程度であり、『ブローナッツ』は丸型の壁掛け時計よりもひとまわり大きいサイズだ。それを部屋の壁に掛けて “スピーカー” として使ってくれというのだから、『ブローナッツ』が部屋のインテリアとして強烈なインパクトを放つことは間違いないだろう。

『ブローナッツ』は、“Bluetoothスピーカー” である。機能性の点では、『ブローナッツ』が持つのはスピーカー機能だけであるにもかかわらず、そのスピーカーとしての音質は決して高いものとは言えない。高音質の “Bluetoothスピーカー” 選びであれば 『BOSE』、コスパ重視であれば 『JBL』や『ELECOM』 『SONY』といった安心、安全のブランドはいくらでもある。
それでもあえて “Bluetoothスピーカー” 市場に『ブローナッツ』でチャレンジしているのは、“他とはちょっと違うモノ” “お洒落なモノ” を所有したいという購買層が一定数存在し、その層に向けてオリジナルのデザイン商品を届けたいという開発グループの熱い想いがあったからである。

『ブローナッツ』開発グループが所属するのは、プラスチック成形を得意とするメーカーであり、彼らは日々デザインと設計業務を中心に活動しているメンバーである。プラスチック成形のなかでも “ブロー成形” という中空製品を生み出す仕事をしており、“ブロー成形” による製品が考え出されたのは、云わば “必然” と言えるかもしれない。
ドーナツ型の丸い形状を通して音が伝わると共に、丸い製品の中空部で音が共鳴することによって、デジタル音源が独特の “まろやかでやわらかい音色” に変わるというのが彼らの言い分である。とにもかくにも、“まろやかでやわらかい音色” を生み出すカタチと “やたらに場所をとり、インテリアにインパクト” をもたらすカタチが共存した製品。それでいて、開発者であるデザイナー曰く、“どんなインテリアにもやさしくなじむデザイン” という。それが『ブローナッツ』である。

尚、気になる音色については、上の『YouTube』動画で確認してみよう。

使用されるシーンは、コーヒーや紅茶を飲みながらのホッと一息つくひとときに、『ブローナッツ』でBGMを奏でながら−−−。
恋人との安らぎの時間。友人が部屋に遊びに来たときに鳴らす音楽。「俺の部屋のスピーカー、とってもクールだろ」なんてことを言う人がいるかもしれない。それは、人それぞれでかまわない。

カフェやレストランで『ブローナッツ』が使われるシーンも開発グループは期待している。基本は光沢のホワイト色であるが、カフェや店舗のイメージに合わせたオリジナルカラーの『ブローナッツ』もラインナップに取り揃えているようだ。

実は現在、『ブローナッツ』は、クラウドファンディング『Makuake』にてプロジェクト掲載中であり、賛同者が少なからずとも集まっている状況だ。
下記の『Makuake』サイトで『ブローナッツ』のより詳細な情報も見られるし、プロジェクトの進捗状況を覗いてみることも可能だ。

https://www.makuake.com/project/blownuts/

記者である私自身も、ホントのところを言うと開発グループの一員でもあり、プロジェクトの成功を願っているのではあるが、2万円以上する “やたらに場所をとる壁掛け型お洒落(なだけの・・・)スピーカー” が万人受けするものではないことは十分に理解している。
ただ、『ブローナッツ』が自宅に届き、部屋の壁に掛けた『ブローナッツ』から流れる音楽をくつろぎながら楽しんでいるシーンを想像して、ちょっとしたワクワク気分が湧いてくるのは不思議なものである。

※画像はすべて、『ブローナッツ』開発グループにより撮影・作成されたもので、許可を得て掲載

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