19日、広州日報は、「韓国車はなぜ中国人に愛想を尽かされたのか」と題する記事を掲載した。写真は北京国際モーターショー2010の韓国車。

写真拡大

2016年4月19日、広州日報は、「韓国車はなぜ中国人に愛想を尽かされたのか」と題する記事を掲載した。

【その他の写真】

近年、中国市場で勢いのあった韓国車が壁にぶつかっている。昨年の中国市場は全体で5%成長したが、現代自動車の売上は167万9000台と前年比で4.9%も落ち込んだ。その主な原因には、アウディやBMW、ベンツといった高級車のプレッシャーや、日米独メーカーの値下げ、中国メーカーの猛追のほかに、韓国メーカーの“油断”もあるという。

自動車の買い替えを考えている董軍(ドン・ジュン)さんは、まだ迷っているものの、「北京現代や東風悦達起亜といった韓国車に替えることだけは考えていない」という。就職して間もない董さんの基準は安くて質が良いこと。彼の考えでは、韓国車はブランド価値や評判において、トヨタやフォルクスワーゲン(VW)、GMなどとは比べられないという。

こうした現象は珍しくない。かつて韓国車が誇ったデザイン、スペック、コストパフォーマンスの“3高”は次々に模倣され、他社はすでに同等レベルかそれ以上になっている。昨年には値下げによって局面を打開しようと試みたこともあったが、逆にブランド力の低下を招いた。今年の第1四半期の北京現代の売上台数は、前年比18.2%減の22万9000台で4位から6位に後退。東風悦達起亜はトップ10にも入っていない。

広州の韓国車販売店で販売チーフを務める于燕(ユー・イエン)さんによると、同店では昨年末から今年にかけて主力販売員3人が辞職した。于さんのチームの販売員は6人で、さらに辞職を予定している人もいる。「引きとめることを考えなかったわけではないが、言葉が出てこない」と話す。従業員の給料は固定給と歩合からなるが、売れ行きが厳しいことで歩合を下げざるを得なくなった。「中には工事現場の作業員よりも低い給料で働いている人もいる。家賃と光熱費を払ったら、いくらも残らない」という。販売台数の減少と人材の流出が、韓国車の二重苦となっている。

韓国車は2002年から中国市場の成長期を支えてきたが、14年以降は中国の長安汽車などに“安くて質が良い”という評判を奪われた。日米独のメーカーも中国市場に力を入れ始め、特に日本車は相次いで新車を投入するなどして、急速にシェアを伸ばしている。ドイツ車も日本車も中国車も壁にぶつかったが、いずれも乗り越えた。韓国車はこれに続けるのだろうか。(翻訳・編集/北田)