老後に必要な最低金額は約4000〜5000万!どう貯めるかシミュレーションしてみた

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未婚の男女が増えている昨今、一生独身で過ごす人も少なくないだろう。老後に誰の支えもなく暮らすとなると、気になってくるのが金銭面だ。「教えて!goo」で配信した「一生独身で老後に必要なお金の総額を試算してみた」では独身者が老後に用意するべき金額として、最低でも「男性が4268万5802円、女性が5251万7925円」となった。

金額が大きいだけに、いつからどう貯金すれば良いのかが気になる。株式会社リアルビジョン代表でファイナンシャルプランナーの渡辺行雄さんに、40歳から貯める場合と30歳から貯める場合に分けて具体的にシュミレーションしてもらった。

■預貯金なら40歳から始めて月16.7万

まずは40歳男性が60歳までの20年間、預貯金のような金利が付かない単純な積み立てだけで4000万円を用意する場合、月々いくら積み立てれば良いのだろうか。

「年間積立金額で200万円、毎月の積立金額は16.7万円くらいとなります。手取り月収金額の20%を貯蓄に充てる場合、83.5万円の月収金額となります。これだけの給料がもらえる人は限られると思われます」(渡辺さん)

一般的に月収約84万は現実的ではない。では、30歳から貯金した場合はどうだろう。

「同様に30歳から用意する場合、年間積立金額で133.4万円、毎月の積立金額は11.2万円。同じく手取り月収金額の20%を貯蓄に充てるとした場合、56万円の月収金額となります。積立期間が30年に伸びることで10年間という時間を味方につけることができますので、毎月の積立金額も20年の場合と比べても大分少なくて済みます。しかしこれでも現実的な金額とはいえません」(渡辺さん)

たとえ早くからコツコツ貯めたとしても、預貯金のみで用意するのはあまり現実的ではないのだ。

■資産運用にはリスクも

預貯金以外で考えるのが、株式や投資信託、外貨や保険などでの資産運用。

「たとえば年3.0%で運用できた場合、20年間の運用期間があれば、毎月の積立金額は12万円ほどで済みますし、30年間の運用期間があれば、毎月の積立金額は7万円ほどで済みます。でもこのシミュレーションの前提条件として、毎年確実に3.0%で運用できることです。株式でも投資信託でもそうですが、いくら自分ではプラスで運用をしたいと思っても、マーケットが必ずしも上昇局面ばかりとは限りませんので、資産運用を考える場合には、ある程度のリスクを覚悟して望む必要があります」(渡辺さん)

資産運用には必ずリスクがつきまとい、逆に損をしてしまう可能性もある。老後資金とする場合、投資だけで用意するのもリスクが高過ぎて現実的ではないだろう。

■まずは自分の年金額をチェック

ここまでの話で不安を抱いたが、まず先にチェックすべきなのが年金額だと言う。

「受け取れる金額にこそ差がありますが、ほとんどの方は年金に加入していますので、4000万円を全額ご自身で用意する必要はありません。4000万円から将来受け取れる年金額を差し引いた金額を準備するということで考えれば、60歳を迎えるまでに準備する金額はそれほど高額な金額ではありません」(渡辺さん)

具体的な金額を紹介しよう。

「たとえば年金を毎月10万円受け取れる場合でしたら、不足する金額は1240万円ほどで済むことになります。これを20年間で積み立てる場合、積立元本だけで毎月5.2万円ほどで済むことになりますし、30年とした場合は毎月の積立金額は3.5万円ほどで済むことになります(5000万円とした場合でも、考え方は4000万円のときと同様となります)」(渡辺さん)

毎月の積立が3〜5万程度なら現実的だ。まずは自分が貰える年金額をチェックしよう。

ただ最初に話した通り、これは必要最低金額。入院費や老人ホームなどへの入居費なども考えると、プラスアルファの金額が必要となってくる。シミュレーションで見た通り10年の違いは大きいため、早めの貯金を考えたほうが良いだろう。また全額でなくとも、一部は資産運用で用意するのも手かもしれない。

●専門家プロフィール:渡辺 行雄
ファイナンシャルプランナー、(株)リアルビジョン代表。1960年千葉県生まれ。1984年明治学院大学法学部卒業後、証券会社入社。第一種証券外務員資格取得。1987年不動産会社に転職。AFP及び宅地建物取引主任者資格を取得。2001年(株)リアルビジョン設立。

(宮野茉莉子)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)