早産や骨粗しょう症も防ぐための歯周病ケア
歯周病は活性酸素を増やし老化を促進する炎症反応

歯並びやホワイトニングには関心があっても、歯周病のケアは見落としがちなのではないでしょうか。「歯周病は、口の中だけの問題ではありません。いつまでも若く美しくいたいなら、今すぐオーラルケアを始めましょう。口の中の常在菌は、腸内と違って全てが悪玉菌。しっかりケアして悪玉菌の働きを抑えることが大切です」と言うのは、内科医の桐村里紗先生です。

歯周病は歯垢をエサにして細菌が増え、さらに進むと歯周ポケットを作り、その中で細菌や毒素が増えます。そこに炎症細胞が集まり炎症反応が起こることで、歯を支える骨や歯の周囲の組織を破壊するだけでなく、全身に影響を与えるというのです。
「慢性的な炎症反応は活性酸素を増やしますから、カラダのサビつきを起こし、全身の老化の原因になります」(桐村先生)

早産や低体重児出産、骨粗しょう症にも影響

歯周病はさまざまな生活習慣病との関連も明らかになっています。例えば歯周病があると糖尿病になりやすく、悪化しやすいことがわかっていますし、肥満、高血圧や心筋梗塞などとも密接に関わっているという報告があります。

さらに早産・低体重児出産にも悪影響を及ぼし、歯周病を治療すると50%以上の早産を予防できるという報告もあります。また、骨粗しょう症があると歯周病になりやすく、歯周病をケアすると骨密度が上がることもわかっています。これから出産を考えている人も、骨粗しょう症が気になる人も、すべての女性にとって歯周病ケアは大切なのです。

毎日の歯磨きと歯間ケアで予防を

歯周病ケアの基本は、丁寧な歯磨き。3回の食後に加え、口の中の細菌が増えやすい睡眠前と起床後にも1回ずつが理想です。

歯ブラシは硬すぎず、柄がまっすぐで、ヘッドがコンパクトで首が細いものを選ぶと効果的で、歯茎を傷めにくいといわれています。毛先を歯に直角に立て、1冂度の範囲で小刻みに動かしながら、1本ずつ丁寧に磨きましょう。1本の歯につき10回程度は振動させるようにします。

そして1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシでの歯間ケアを行いましょう。初めのうちは出血するかもしれませんが、続けるうちに徐々に炎症が治まり、しっかりしたキレイな歯茎になってきます。

口腔内環境へのアプローチとして、歯周病菌が産生する毒素を無毒化し、炎症を抑えるラクトフェリンも有効です。ラクトフェリンとは母乳や唾液などに含まれる多機能なタンパク質。ラクトフェリンを含んだガムやタブレットなどがあります。

【参考】
『「美女のステージ」に立ち続けたければ、その思い込みを捨てなさい』(光文社)