報道の自由度、台湾は51位維持  日本は72位に後退=国境なき記者団

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(パリ 20日 中央社)国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、パリ)は20日、2016年の報道の自由度に関するランキングを発表した。台湾は180カ国・地域中51位で、昨年の順位を維持した。

日本は61位から72位に、韓国は60位から70位となり、それぞれ順位を大きく下げた。中国大陸は176位で昨年と変わらなかった。トップは2010年から首位の座を守り続けているフィンランドで、2位以降にはオランダ、ノルウェー、デンマーク、ニュージーランドが続いた。

同団体は、台湾の報道の自由に対する主な脅威は中国大陸からもたらされており、大陸は台湾メディアに経済的・政治的圧力をかけていると分析。一部の民営メディアは路線が完全に変わり、中国共産党のプロパガンダに近い場合も珍しくないと指摘した。また、国営メディアについても、政権側が編集方針に干渉し、報道の独立性が脅かされているとした。

(曽依セン/編集:杉野浩司)