「Saeko One&only 「私は私」。ルールに縛られない、おしゃれな生き方」より

写真拡大

 熊本を中心に襲った地震を受け、モデルの紗栄子(29)が熊本県に約500万円の義援金を寄付したことが話題になっている。多くの芸能人が熊本地震被災者支援に動き出す中、いち早く具体的な行動に出たとして賞賛を集める一方、なぜか批判的な意見も多く、寄付したのに炎上するという理不尽な状況に陥っている。

■恋人と合わせて1500万円もの高額寄付

 紗栄子は4月19日、金額欄に「500万2,000円」と記された同県知事宛ての振込受付書を自身のInstagramに掲載した。「私も今できることを。子供達もお小遣い貯金を千円ずつ。家族みんなで寄付させていただきます。家族みんなで祈ります」とコメントを添えており、自分が500万円、2,000円は子どもたちからの義援金だと明かしている。

 さらに「彼も一緒に」と、交際している大手アパレル通販「ZOZOTOWN」の経営者・前澤友作氏(40)のアカウントにリンクを設置。前澤氏も同じく振込受付書を掲載し、同県に1,000万円を寄付したことを公表した。

 紗栄子は九州の宮崎出身で当初から被災地を気遣っていたが、それを具体的な形にした善意の行動といえる。金額をどうこういうべきではないが、500万円という大金の寄付はなかなかできることではない。すぐにファンから「紗栄子ちゃんカッコイイ!」「自分もできることをやらなくちゃって思いました」「男前すぎる!」などと賞賛コメントが殺到し、さらに被災者からも「とても励みになります」「感謝の気持ちでいっぱい」といった声が届いていたのだが、どうにも雲行きが怪しいのだ。

■善意の行動でも批判続々の理不尽な状況

 紗栄子の善意による500万円という高額寄付ーー。これが各メディアで報じられると、なぜかネット上の一部でバッシングが噴出してしまう。「どうせダルの金だろ」「金額を言うのは下品」「偽善と売名のにおいがする」といった批判が噴出。また、元夫のダルビッシュ有(29)から多額の養育費を受け取っているとの報道が過去にあったことから「ありがとうダルビッシュ」「さすがダル!」といった皮肉コメントも目立っている。

 芸能人の善意での寄付がなぜかネット上で批判も呼んでしまうことは過去にもあった。2013年にはモデルの益若つばさ(30)がフリーマーケットの売上金5万7000円を東日本大震災の義援金として寄付し、その振込画面をネット上にアップしたところ、批判されたことがあった。どうやら振込用紙や振込画面の公開は炎上を誘ってしまう要素があるようだが、あまりに理不尽に思えてくる。

「もともと紗栄子さんはアンチが多い。何かしら揚げ足をとって叩きたいというネットユーザーが少なくないのでしょうが、これではあまりに可哀想。寄付金額を公表したり振込用紙をアップすることは啓蒙活動でもある。紗栄子さんがアピールすることで一般人の間でも意識が高まり、それが大きな支援活動につながる可能性もあるので、その辺りを理解していただきたいところですね」(芸能プロ関係者)

 浜崎あゆみ(37)やGACKT(42)らが被災地支援の活動に乗り出しているが、どうしても芸能人の場合は「偽善」「売名」といった声が毎度のようにあがってしまう。だが、支援の形は人それぞれで他人が強制したり口出しすることではない。もし偽善やアピール目的があったとしても被災者の助けになるのなら、褒められこそすれ非難されるべきではないはずだ。

文・佐藤勇馬(さとう・ゆうま)※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。