14日に熊本で発生した大地震で、話題になった言葉がある。それは「エキスパンションジョイント」。L字型などのマンションの接合部に設ける隙間のことで、これにより地震の際に建物にかかる圧力を軽減して損壊を防ぐという技術だ。中国メディア・新浪は19日、日本の建築における耐震技術の高さを「驚嘆」として紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 14日に熊本で発生した大地震で、話題になった言葉がある。それは「エキスパンションジョイント」。L字型などのマンションの接合部に設ける隙間のことで、これにより地震の際に建物にかかる圧力を軽減して損壊を防ぐという技術だ。中国メディア・新浪は19日、日本の建築における耐震技術の高さを「驚嘆」として紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本が地震帯にありながらも大規模な家屋の倒壊が発生することは少ないと説明、それが「日本の建築技術と不可分である」とした。そして「民族感情を捨て、学ぶ姿勢を持っ」たうえで、その技術について紹介した。

 記事は、日本では建築物の耐震基準が「建築基準法」などによって厳しく規定されており、この基準に満たなければ建物の建築が認められないほか、使用する材料についても当局の認証を経なければ市場流通が難しいと説明。さらに耐震基準が「耐震構造」、「制震構造」、「免震構造」の3つに分類されており、壁や柱の強度を高める耐震構造からより新しい技術である制震や免震へと移行が進んでいることを伝えた。

 そして、免震や制震の例として、高層建築物の底部に設置されるゴムやボールベアリングを用いた緩衝装置などについて紹介している。また、木造建築においても強度を高めるために鋼鉄と木を組み合わせた梁を用いるなどの技術について言及した。

 確かに日本の地震に対する技術は世界先進レベルだ。しかし、今回の大地震ではなおも家屋や建物が数多く倒壊し、その下敷きになるなどして犠牲になる市民がいた。1度の強震に耐えた建物が、2度3度と続けざまに強い揺れを受けたことで倒壊したケースも多く、複数回の揺れに耐えうる技術の必要性が浮き彫りとなった。無数の活断層が地下に存在する地震大国の日本において、耐震対策は決して終わりのない戦いなのである。

 中国も日本ほどではないが、四川省などをはじめ、大きな地震がしばしば発生する地震多発地帯である。しかし、その建築物の多くは耐震性など関係なく、鉄筋コンクリートではなくレンガを積んで作ったものだ。地震が起きなくても崩れたり亀裂が入ったりしてしまう高層ビルすらある。耐震技術の普及もさることながら、まずは安全な建物を作るところから考えなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)