「恋愛に必要なのは正直さではありません。心地よさです。女性への嘘は優しさであり時として愛です」
『世界一難しい恋』略称セカムズに出て来たセリフだ。


主人公は、大野智演じる鮫島零治。
鮫島ホテルズの社長だ。
すぐに従業員をクビにする。
ワンマンで他人に厳しい。
社員全員から嫌われている。
お見合いをやっても正直すぎる物言いで全部断られる。
イケメンの金持ち社長なのに恋愛弱者。
その鮫島社長が、研修中の柴山美咲に一目惚れをしてしまうところからはじまる「世界一難しい恋」の物語だ。
柴山美咲を演じるのは『あさが来た』の波留。
鮫島社長が、自分が嫌われていることにようやく気づき「おれ何か間違ってんのか?」と秘書に問いただした答えが、最初に書いたセリフだ。
秘書を演じるのは小池栄子(かっこいい)。
秘書は答える。
「社長は間違っておりません。ただ社長はご自分にも他人にも正直すぎるので」
「正直な人間がどうして嫌われるんだ。誰にも嘘をつかず誠実に生きてんのになんで嫌われるんだよ」
「恋愛に必要なのは正直さではありません。心地よさです。女性への嘘は優しさであり時として愛です」
鮫島社長は納得しない。
だが、秘書の村沖も折れない。

「嘘がつけない男は絶対にモテませんから」

気楽に観れる軽妙なラブコメだ。
セリフがいい。
美咲のことが好きなのか?と秘書村沖に問われて社長、答える。
「いいか? タンスと壁の間に20cmの隙間があったとする。ホームセンターで幅20cmの収納棚を見つけたら何て言うんだ?」
「ちょうどいい」
「そうだよちょうどいいんだよ。間違っても棚を指さして好きとは言わないんだよ。分かるか?」
好きであることを認められないプライドの高さゆえのセリフなのだが、「好き」と「ちょうどいい」ってどう違うんだろう?と考えさせられる。
脚本は、『きょうは会社休みます。』『SUMMER NUDE』の金子茂樹。

高スペック(イケメンで、金持ちで社長!)なのに、恋愛できない。
という設定は、TBS金曜ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』とも共通している。
『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』は、中谷美紀演じる橘みやびが主人公。
美容皮膚科の開業医で美人、才色兼備なのに恋愛弱者という設定だ。

『世界一難しい恋』『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』、比べながら観ると楽しいよ。

『世界一難しい恋』は、日本テレビで毎週水曜よる10時放送。
第2話は、4月20日。
日テレ無料TADA!で最新話見逃し配信中。
ストレートな構成なので第2話から観てもだいじょうぶだと思います。(米光一成