ドア、ルーフ、トランクなどをのぞくほぼすべてのパーツが専用設計されたというメルセデス・ベンツのAMG C 63 クーペ、AMG C 63 S クーペの受注が開始されました。なお、発売は8月頃の予定となっています。

1「メルセデスAMG GT」を筆頭に、A 45 4MATICからG65から最近のAMGの充実ぶりには目を見張るものがありますが、単にラインナップが多いというだけではなく「One man - one engine」という精神に基づいて制作されたモデルであるのはご存じのとおりです。

見た目ではエンジンルームのサインを見れば分かりますし、アクセルを踏み込めば特別なモデルなのも体感できるはずです。

これは、厳格な品質基準に従って、1人のマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるというメルセデスAMGの哲学に基づくもの。

キモとなるエンジンは、Mercedes-AMG GTと基本設計を同じくするAMGの4.0L V8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。

砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることにより、軽量かつ高強度なエンジンとなっています。

シリンダーウォールには、スチールカーボン材を溶射コーティングする 「NANOSLIDE(ナノスライド)」と呼ばれる摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスの低減が図られているのがポイント。

2基搭載されるターボチャージャーは、V型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置される「ホットインサイドV」レイアウトが採用されています。

これにより、エンジンを可能な限りコンパクトできるだけでなく、ターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを得ているそうです。

自慢のエンジンスペックですが、C 63 クーペは476ps/650Nm、C 63 S クーペは最高出力510ps/700Nmを発揮。なお、C 63 S クーペの0-100km/h加速は、わずか3.9秒で、クラストップの動力性能を実現(数値は全て欧州仕様参考値)。

またC 63 S クーペには、エンジンマウントには磁性体入の液体可変マウントが採用されています。

各種センサーからの情報によりドライビングの変化を検知し、マウントの硬さを自動で調整するもので、通常走行時は柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断して快適性を向上。

スポーツ走行時には、マウントを硬くすることでドライブトレインのロールモーションを減少させることで、クイックなコーナリングを実現。

組み合わされるトランスミッションは、湿式多板クラッチを採用する電子制御式7速の「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」。

シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能だけでなく、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費が優先される「C(Comfort)」をはじめ、よりスポーティなドライビングに向く「S(Sport)」、「S+(Sport Plus)」、多様なパラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」を含む4つのモードを用意。

ほかにも見どころは満載ですが、気になる価格はメルセデス AMG C 63 クーペが1246万円、メルセデス AMG C63 S クーペが1358万円となっています。

(塚田勝弘)

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