中国人のなかには中国製造業衰亡論を唱える人びとが存在するようだが、中国メディアの中国自動化網はこのほど、中国の製造業がこのまま衰退していくという見方には根拠がないと主張、中国人は自信をもって前進してゆくべきだと論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人のなかには中国製造業衰亡論を唱える人びとが存在するようだが、中国メディアの中国自動化網はこのほど、中国の製造業がこのまま衰退していくという見方には根拠がないと主張、中国人は自信をもって前進してゆくべきだと論じている。

 記事は中国人に染みついている思考パターンとして、中国人は自らと他者の最も優れた点を比較して、その差を前に「落ち込む」という思考パターンがあると主張。中国のネット上ではこうした思考パターンの事例として、黒人の運動能力や日本の漫画文化、北欧の福祉制度などが比較対象としてしばしば取り上げられているが、中国あるいは中国人を比較し、「比べ物にならないほど中国は劣っている」として落ち込んでしまうのだという。

 日本人の場合、NBAに日本人のプロバスケットボール選手がいなくても「落ち込む」ことはない。むしろNBAに1人でも日本人プレーヤーが誕生するなら、それだけで大きな喜びを感じるだろう。中国は様々な点における世界一を自慢する傾向があり、何事においても「世界一でなければいけない」という完全主義的な思考パターンを感じさせる。

 記事は中国製造業衰亡論を唱える中国人にはこうした思考パターンが働いているだけだと指摘。中国製造業衰亡論者は日本の製造業に見られる匠の精神を前に「自分たちには、日本人のような長所がなく、匠の精神を培うのも困難だ」と落ち込み、自尊心を打ち砕かれているかもしれないが、それは思い込みに過ぎないという主張だ。

 続けて、1つの事例としてカメラを取り上げている。世界的にカメラ市場は日本企業の独占状態にあり、中国企業はまったく太刀打ちできない。しかしそれは中国にハイテク技術がないことを意味するものではなく、逆に軍事用のカメラの場合は中国に製造できても日本は製造できないものもあると主張している。

 記事の要点は、完全主義は中国から進歩の意欲をそいでしまう消極的な思考パターンであり、逆に中国は自分たちが成し遂げてきたこと、現在成し遂げていることに注目すべきということにある。自国と他国を比較をするのではなく、現在の中国と過去の中国を比較し、そこから進歩の意欲を得るべきだといえる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)