ポジティブな会話がいい人間関係、いい仕事を生む。ポジティブスパイラルを作る会話術

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チームワークが基本の仕事をしている場合、職場の人間関係はその成果に影響を与えてしまうもの。いい仕事をするためにも、職場ではいい人間関係を築いておきたいはず。働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さんによると、「ポジティブな人間関係は、ポジティブな会話から生まれるものです」とか。

「『大丈夫』『できる』といったポジティブな言葉が多い会話をしていると、『あの人はやる気があるな、私もがんばろう』という気持ちが相互に生まれ、真剣に仕事に取り組むようになるため、誰かがミスをしても仲間同士でフォローしようという意識が高まります。そうやってお互いが助け合ううちに強い信頼関係が築かれ、協力し合っていい結果を出せるチームワークが生まれるのです」(同)

反対に、「疲れた」や「大変だ」といったネガティブな言葉を多用していると、「あの人は後ろ向きでやる気がない。それなら、私も適当にやればいいや」といった雰囲気が蔓延し、仕事の管理が甘くなってミスが発生しやすくなる。実際にミスが起こっても、本気で関わっていないため『私のせいじゃない』と、責任のなすりつけ合いに。結果、『あの人は私のせいにした』といったネガティブな感情が生まれ、仲間を信頼できない、非協力的な人間関係が生まれてしまうことに。

では、ポジティブな会話を交わすためには、どんなことを意識したらいいのか、有川さんにポイントを教えてもらおう。
◆(1)職場の人の悪口は頭の中でも厳禁!

職場には嫌いな人も苦手な人もいて、その人に対する悪口や愚痴をこぼすことがストレス発散になる場合も大いにあるはず。でも、そうしてネガティブな言葉を吐き出すことが、自分の中にある相手への印象をより悪いほうに深めてしまう場合も。

「例えば、『短気』は『感情をはっきり表現する』に、『神経質』は『細かいことに気が付く』というように、相手の欠点と感じる部分をポジティブ表現に変換して考える癖を付けましょう。このようにネガティブな表現を避けることで、相手のよいところに目を向ける視点が生まれます」(同)

◆(2)毎日の挨拶に感謝の言葉を添える

毎日なにげなく交わしている挨拶だけれど、「昨日は●●しておいてくれてありがとう」など、相手への感謝の言葉を添えて。これを習慣化すると、相手はあなたに対して「こんなに感謝してくれるならもっと助けてあげよう」という気持ちを持つようになり、快く助け合う関係を築く一歩になるはず。

「感謝を伝えられて、悪い気分になる人はあまりいないものです。『〜してくれて嬉しかったです』や『〜は楽しかったです』など、ポジティブな気持ちを表現する言葉を添えることで、相手への好意を示すのもおすすめです」(同)

◆(3)褒めるときは具体的な理由を添える

相手が後輩や同僚の場合には、褒め言葉もポジティブな関係を生む一手に。ただし、「すばらしい」や「いいですね」などの表面的な言葉ではなく、「約束を必ず守り、コミュニケーションも丁寧なので、クライアントが喜んでいました」というように、具体的に表現して。

「具体的な案件や行動に対して、どの点がどのように素晴らしく思ったか、を論理的に表現すると、褒められた相手は『きちんと見てくれているんだ』と感じるはず。褒められたことを続けようと思ってくれれば、チームでの仕事でも長所として力を発揮してくれるでしょう」(同)

ポジティブな会話表現はいい人間関係を生み、自分にいい結果が返ってくるもの。紹介した3つのテクニックを取り入れることで、ポジティブなスパイラルを職場で生み出して。

有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。46か国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。