そろそろ注意して!お弁当女子必見の「3大食中毒」と対策とは

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お昼にお弁当を作ってもっていくことありますよね? 健康を気遣ってお弁当を作ることは良いのですが、熱くなってくると食中毒が気になるところ。「もう少し暖かくなったら、お弁当は控えようかな」なんて思っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、薬剤師の筆者が、夏になる前に知っておくべき食中毒の種類と対策についてお伝えします。

■夏に多い食中毒はこの3つ

(1)病原大腸菌

ほとんどの大腸菌は、人には無害な菌ばかりなのですが、唯一害を与えるのが“病原性大腸菌”。

昔ニュースなどでも話題になった、O157の食中毒の原因も、腸管出血性大腸菌という病原性大腸菌です。

この菌は、食肉、生レバー、食肉加工品など十分な加熱調理が行われていない肉類で多く発生します。人から人へも感染し、腹痛と下痢が主な症状です。

(2)腸炎ビブリオ菌

魚介類や刺身、それらの加工食品などから感染し、下痢、腹痛、はき気、嘔吐、発熱、しびれ、意識障害などがあらわれます。増殖スピードが速く、加熱処理することで回避できます。

魚を処理した後のまな板をよく洗わずにそのまま使うと、二次汚染が起こりやすくなるので注意が必要です。

(3)サルモネラ菌

食肉・卵類などから感染し、腹痛、吐き気、下痢、発熱などの症状があらわれます。低温や乾燥にも強く、冷凍庫の中でも生存しているので注意が必要です。

■食中毒対策としてできること

(1)手洗い

病院では、感染症対策で手洗い講習がよく行われています。そのときによくいわれるのが、手の洗い残しの多い場所。

親指と爪の先(指と爪の間の隙間)に注意して手洗いをしましょう。爪の先は、泡立てた手のひらを表にして、爪先を下に立てて手のひらを擦るように洗いましょう。

(2)お弁当を作るなら冷ましてから

夏場はお弁当を控えるというのは賢明な判断です。とはいえ、お弁当が必要な人もいるはず。

菌の繁殖には、水分が欠かせません。急いでいる時など、冷まさないままご飯を詰め込むと、お弁当のフタなどに水滴がつきますが、これが菌を繁殖させる原因になってしまいます。しっかりと加熱調理をし、冷ました状態でお弁当にするようにしましょう。

また、動物性の食品やサルモネラ菌が生息している可能性のある冷凍食品はできる限り使用を控えましょう。

(3)キッチンはこまめに消毒を

特に包丁やまな板の消毒は、こまめに行いましょう。しっかり水を切ってからしまうことも忘れずに。

いかがでしたか? もし、細菌感染による症状で苦しんでいるなら、まずは体から全ての菌を出すことを優先してください。

その際、下痢や嘔吐による脱水には注意が必要。食中毒に限らず、感染症で下痢や嘔吐による脱水の死亡例が多いのです。

ちなみに、汚物から人へ感染することもありますので処理する場合は、マスクと手袋をお忘れなく。

【筆者略歴】

宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

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※ maroke / shutterstock