スーパーで手軽に買えるチョコレート菓子から、ショコラティエがつくる宝石のようなショコラまで、スイーツ好きのなかでも人気ナンバーワンともいえる存在が、「チョコレート」ではないでしょうか。
でも、美味しすぎるゆえ甘い誘惑にかられる一方、「太るのでは……?」「肌が荒れていまう……?」と、軽い罪悪感に苛まれるのもまた事実。
じつは、このチョコレートには様々な栄養が含まれており、美容や健康に貢献するという報告が数多くあるのです。

ヨーロッパに渡る前のチョコレートは、唐辛子などのスパイスの入った苦い飲料だった


「神への捧げ物」だったカカオ

チョコレートの栽培が始まったのは、紀元前2000年頃のメソアメリカ(現在のメキシコや中央アメリカ北西部)です。
この地域はマヤ文明やアステカ帝国など高度な文化が栄えた土地。
カカオは、マヤ人にとって神聖なもので、神への捧げ物でもありました。当時は、紙幣代わりや滋養強壮の薬としても使っていたといわれています。
そのカカオがヨーロッパに持ち込まれるのは、16世紀。
スペインの侵略によりメソアメリカ文明は終焉を迎えるわけですが、これをきっかけに、スペインにカカオが持ち込まれ、チョコレート飲料として国内に広まっていきます。

高さ36.5mの魔法使いのピラミッド(メキシコ/ウシュマル遺跡)

高さ36.5mの魔法使いのピラミッド(メキシコ/ウシュマル遺跡)


ヨーロッパ宮廷で流行したチョコレート

17世紀になると、王室同士の結婚により、フランスやオーストリアなどの宮廷にチョコレートが持ち込まれるようになります。
とくにフランスの太陽王ルイ14世と結婚したスペインの王女マリア・テレサは大のチョコレート好きでした。ショコラ専門の料理人(のちのショコラティエ)をフランスに連れてきたことで、上流階級にチョコレートが大流行。
そして宮廷を魅了したチョコレートは、一般市民にも広がっていくのです。


ポリフェノールの総量は赤ワインの倍以上

チョコレートの原材料となるカカオマスは、カカオの実をローストしたもの。
腸内環境をよくするカカオプロテイン、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラル、カルシウム、食物繊維など様々な栄養素が含まれているのですね。
その昔、栄養ドリンクの役割を離したこともナットク。お通じの点でも優れており、美肌効果も見込まれるわけです。


見逃せない「カカオポリフェノール」の存在

さらに注目したいのが、「カカオポリフェノール」の存在です。
少し古いデータですが、1999年に行った国民生活センターの商品テストによると
100g(100ml)あたりの総ポリフェノール量は
○チョコレート850mg〜1800mg
○ココア1050〜3450ml
○赤ワイン250〜400mg
なんと赤ワインの倍以上のポリフェノールがチョコレートに含まれているという結果が出ています。
※チョコレートおよびココア各4銘柄、赤ワイン7銘柄 フォリン-チオカルト法による測定結果
豊富なカカオポリフェノールを摂取することで、
○悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化予防が期待される。
○ストレスや病気などで増える活性酸素を除去する働きに貢献。
○肌トラブルに対して、抑制効果が見込まれる。
という、嬉しい効果が期待できるのですね。
ミルクタイプに比べると、砂糖は少なめですが脂質は同等かやや高め、さらにカフェイン量も多め。
ポリフェノールの含有量が多い、カカオマス「70%以上」のビタータイプがオススメです!
どちらにしても、やはり適度に美味しく食べるのが理想的、といえそうです。
ますます、チョコレートを食べるのが楽しくなりそうですね。

カカオの実

カカオの実