18日、第6回北京国際映画祭で開催中の日本映画週間で、巨匠・黒澤明監督をテーマに映画フォーラムが行われた。写真は北京国際映画祭の開幕セレモニー。

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2016年4月18日、第6回北京国際映画祭で開催中の日本映画週間で、巨匠・黒澤明監督をテーマに映画フォーラムが行われた。時光網が伝えた。

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16日にスタートした日本映画週間では、黒澤明監督「乱」のデジタル修正版をはじめ、「虎影」「MOZU」「忘れないと誓ったぼくがいた」など8作品を公開中。18日には、黒澤監督の後期作品で制作進行を務めたプロデューサーの熊田雅彦氏を招き、映画フォーラムが開催された。

フォーラムでは、一度も訪中することのなかった黒澤監督について、その理由が話題に上った。熊田氏は「もし間違っていたら、あの世で監督が怒るかも」と前置きした上で、75年の日ソ合作映画「デルス・ウザラ」が、当時は文化大革命の中にあった中国に批判されたことが、「心のしこりとなっていたのではないか」と発言。その後、中国から国賓待遇で招かれたこともあったが、一度も首を縦に振らなかったという。

さらに高齢になってからは足が弱くなり、海外へ行くことが不便だった。このため残念ながら、中国を訪問することがなかったとしている。

黒澤監督が非常に高く評価していたのが、今や中国映画界の重鎮となったチャン・イーモウ(張芸謀)監督だという。注目するようになったきっかけは、映画「秋菊の物語」(92年)だった。

熊田氏によると、ある時「いい中国人監督がいるので作品を一緒に見よう」と誘われた。開始からわずか数分間で、黒澤監督は「この監督はすごい」と感嘆の声を上げたという。どのカットを見ても隙のないほど細やかなことが、黒澤監督をうならせた原因だった。それ以降、監督と熊田氏はチャン・イーモウ作品に注目するようになったという。(翻訳・編集/Mathilda)